こんにちは、音音です。
さて我が家にはカメが3匹いるのですが、一番体かデカいのは、ミシシッピアカミミガメのうじきちであります。
体がデカいので、ウンチもでかい。とにかくでかい。マジで犬のようなウンチをする。もう10歳を過ぎているはずのうじちゃんですが、去年の8月までは、音音の職場で飼われていたカメでした。
もともと飼育環境が悪く、甲長が20cmはあるのに45cm水槽の、ろくに陸地もないところで飼われていました。日陰とはいえ屋外で、夏はゆだるような水温、冬はキンキン、水換えもひと月に一回あるのかないのか。忙しければ誰も世話をしない。そんな有様だったので、音音と彼氏が2年間世話を続けたのち、家に引き取ってきました。↓
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よそで可愛がられている大人アカミミちゃんたちが体重1kg超あるようなところ、うじきちはそんな生活をしていたからか、体重はまだ680g程度しかありません。体もペラペラであまり肉もついていません。
おこげをお迎えした時にもそうだったのですが、環境が悪かったせいで歳の割に小さいカメって、飼育環境がよくなると、その年齢における標準的な体重まで急成長しようとするみたいです。
恒温動物だとあんまり有り得ませんよね、鳥や獣は成長期に成長しなければ、大人になってからメキメキ成長したりしませんもの。年齢を重ねるほど大きくなるのは、魚類・両生類・爬虫類の特徴だと思っていたのですが、いかがでしょうか。
で、です。だから、この歳ならご飯は数日に一回ペースのところ、うじきちもすごい量のご飯を食べ、毎日ウンチします。犬のような巨大ウンチを、下手したら何本も。そして、ずっと脱皮しています。どんどんデカくなっています。
というわけで、おそらくうじちゃんの飼育ケース、同い年カメさんらの水槽よりも汚れる要因が常に多い!
だけでなく。うじきち、やはり前の飼育環境が悪かったからか甲羅が弱っており、甲羅に軽い細菌感染を起こしているんですよね。↓
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薬を塗って今はだいぶマシになってきましたが、どうやら主症状は脱皮不全のようで、甲羅が白くベコベコに凹んでいて、そこがなかなか剥がれません。
なので、うじきちハウスの水はできるだけ清潔に保ちたい。というわけで、今や1日2回水換えしてるのですが、それに加えてろ過装置をできるだけグレードアップしていきたい。
そこで!! ろ過装置改造芸人の彼氏が「ドイツで流行っている」らしい新たなろ過方法を見つけてきました。
その名も「流動式」とかいうやつ。
どういうもんかっていうと。水の入ったタンクに、水と同じ比重の「高分子なんとかポリマー」とかいう物質でできたツブを入れます。水と同じ比重なので、そのツブが浮かず沈まずの状態になるわけです。
そこへ、水槽から水を引き入れて流れを作り、常に勢いよく撹拌されている状態にします。すると、ポリマーのツブに住み着いたバクテリアさん🦠が、常に満遍なく水面に上がってきて、酸素をたくさん取り込むことができます。バクテリアさんが爆増します。ろ過能力が爆上がりします。と、いうわけ。
詳しい方はお気づきかと思いますが(私は詳しい方ではないのですが)、この仕組みですと物理ろ過能力はゼロ。化学ろ過能力もゼロ。すべてのパラメータを生物ろ過に全振りし、バクテリアさんの力だけでウンコ水を「きれいなウンコ水」にするろ過システムです。だって、どうせアカミミガメの一本グソなんかデカすぎて、もはや物理ろ過で濾し取ったところで何の意味もないんだもん。
(物理ろ過、化学ろ過、生物ろ過については、これだけろ過装置の記事を書いているのに私もいまだによく分からないので、今度記事にしてお勉強がてらにまとめようと思います。詳しいのは私じゃねえ。ろ過装置改造芸人の方。)
というわけで!!
買っちゃいました、なんたらポリマー!
1袋約1000円。3袋で約3000円。高いねえ〜。
開封して、100均ケースに詰め替えてみた。一粒たりとも無駄にできぬ。
さて、中身は手に入ったので、ガワを準備しましょう。ガワを。
ガワには、今までうじちゃん水槽に使っていたGEXの「スリムフィルター Lサイズ」を使います。ウーパールーパー水槽にも使っているこの外掛けろ過装置。厚さ5cm程度にして、3つのろ過層を持ったスゲ〜いいフィルターです。
もともとの付属品を使えば、その3つのろ過層で物理ろ過・化学ろ過・生物ろ過をコンプリートするところなのですが、我が家では全部の層にリングろ材を詰めて、やはり生物ろ過全振りにして使っています。
どうせ流動式にしたって、生物ろ過全振りなのは変わらないでしょ? と思うのですが。ぎゅうぎゅうにろ材が詰まっていると、やはりどうしても下の方に水が流れていない場所ができます。すると、そこに住んでいるバクテリアさん🦠は酸素不足になって死んでいきます。
ついでに、水が流れていないと、そこには酸素を必要としない「嫌気性バクテリア」とかいうのが棲みつきます。そいつがいると水が不潔になってしまうので、極限まで水が流れない場所を減らせば、より水は清潔になるのではないか。そういう理屈です。
で、そうやってろ過槽の中身を生き物に合わせて自由にカスタマイズできるのは、こういったろ過装置の魅力でもあるのかもしれません。が、それも含めてこの後出てくる改造はメーカーさん非推奨だと思いますので、参考にされる場合は自己責任でお願いします。
まずは、もとの中身を取り出します。
そこへ水と、なんたらポリマーを入れるだけ。ちゃんと回るんかいな? スイッチオン!
お……おお。流れて……る? 下の方固まってない?
え、水少ないんかな? もうちょっと水足したら下まで回るんか?
オ" エ" エ" エ" エ" エ" エ"
ア" ア" ア" ア" ア" ア" ア" ア" ア" ア" !!!!
いでよ、水換え用ホース……
シクシク…………
ええい、かくなるうえは鉢底ネット。
これをグルーガンで壁にくっつけ、出口を塞ぎます。
もともとのろ過層を3つに分ける仕切り板も、鉢底ネットで代用します。同じようにポリマーを入れて、スイッチオン。
うむ、ポリマーは出てこなくなった。
いや、でも……これちゃんと回ってる?
ダメですね。出水口の下にポリマーが固まってやがる。水流が強いほどたまってきます。全然流動しない。
やめだやめだ。最初に入ってたろ材を詰め直して、諦めます。
しかし、ここで終わるろ過装置改造芸人ではない。
さらにふさわしそうなろ過装置を買ってきました。GEX「ラクラクパワーフィルター Lサイズ」。GEXの外掛けフィルターでは、先ほどの「スリムフィルター」とこれがツートップの性能を誇るようですね。
箱がボロボロなのは、持って帰ってくる時に私が玄関で落としたからです。すいません。ほんとスイマセン。
中身はこんな感じ。例によって、付属のろ材は使いません。ろ材以外を組み立てます。
組み立て終わりました。とりあえず、一番上の蓋はせずに、誘い水としてタンクの中を水で満たします。
お、出た出た。こちらのろ過装置は縦に長く、出水口の幅がタンクの幅と同じくらいなので、下からごっそり隅々まで満遍なく水が攪拌されます。
今度は、水槽でどう作動するか試してみましょう。
40cm水槽になみなみで、中にろ材がなくてもしっかり回ります。が、なんか音がうるさいな……
うじちゃんハウスの衣装ケースにかけてみる。うまく回りました。先ほど音がうるさかったのは、吸水管に空気が入っていたかららしい。空気を抜いてあげるとめっちゃ静かになりました。
では、スリムフィルターの時と同じように、グルーガンと鉢底ネットで出口を塞ぎます。
できました。
ここにポリマーを入れます。
まずはバケツで実験。おお! 回ってる回ってる!!
さ、早速設置します。
(部屋に放り出されるうじきち)
(登りたい)
設置して3日たちました。こんな感じ。
問題なく動作しています。
果たしてこれで、前のろ過装置と比べてどれくらい水がきれいになってるのか。どうやったらそれが分かるのか定かじゃないので、今回は設置の経過まで。前みたいに、亜硝酸塩濃度とかphとか測ればいいのかね。分かりやすい結果が出るといいんだが。
今回はここまでにします。
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次回もぜひ、よろしくお願いします。