こんにちは、音音です。
まずは土から作ります。ってのは、前回作ってた↓
togimarufriends.hatenablog.com
畑の話です。今回のブログ、土からというのはウソです。まずはミョウガの地下茎を切り分けて新しい株を作るところからです。土はそれからです。
ドン!!!!!
前回記事で、あまりに巨大に成長しすぎて手に負えなかったミョウガの地下茎を、おうちの中に持ってきました。寒いので外で作業したくないんだなあ。
右の地下茎を解体し、左の袋にできるだけキレイな部分を10〜15cmくらいに切り分けていきます。
さあ解体してやる、ミョウガ地下帝国。ギチギチに絡まりすぎて、ハサミの通る隙間がない。
ハサミで太いとこを切るたび、部屋中に土の粉が撒き散らされます。お母さんが見てたら絶対バチバチに怒られてます。おおこわ、想像したくもないね。
切れるところからとにかく切っていくと、なんとかバラけてきました。鉢の壁面に沿って、ドーナツ状に伸びていた地下茎の、円の端がようやく途切れて中までほぐせるようになった。
はい!!!! かい!!!! たい!!!!! かん!!!! りょう!!!!
ところで、一般的なミョウガの可食部って花のつぼみなんですよね。日に当てないように軟白栽培すれば、発芽したての葉っぱも「ミョウガタケ」としてら食べられるんですよね?
……そこまで食べられるなら、今回山ほど処分しなければならない地下茎もキレイに洗ったら食べられないんですか?
ほら、なんか美味しそうじゃん。
ネットで調べてみましたが、「生姜のようにして食べられる」みたいな情報がごく稀に出てくる。ですが、具体的な食べ方が一切書いてないうえに、多くのサイトで「根」「地下茎」「葉(偽茎)」をごっちゃにしているようで、何も信用ならないんですよねぇ……
まあいいや、葉も花も食えるのに茎だけ食べられないわけないべ! 食ってみりゃわかる!
と思って食べようとしたら彼氏に止められた。叶わず……
翌日。
昨日切り分けたキレイな地下茎の切片から、できるだけキレイなのを植え付け用に選別します。
どれにしようかな〜〜〜、前回は5株植えてあの有様だったので、今回は少し減らして4株植えようと思います。この中から、太くて長くてしっかり節と芽がついてるやつを選びます。
写真がないけど、選んだらビニール袋にバーミキュライトを入れ、その中に埋めて霧吹きで湿らせておきます。ミョウガは乾燥に非常に弱いため、切片はできるだけ早く植え付けた方がいいのですが、少しでも保存する場合はおがくずや敷き藁、清潔な土などで保湿しながら保存した方がよい。
さて、ここまできたらミョウガを植え付ける土の準備です。ようやくここで、前回掘り返すだけ掘り返した畑の土を本格的に作っていくぞ! タイトルの伏線回収!!
彼氏入場(♪BGM「ロッキーのテーマ」)
買ってきましたよバーク堆肥40L。チャリで持って帰ってくるのは大変だったよ。
こいつは肥料というより、いわゆる土壌改良材。使い古されてカスカスになった畑の土にこいつを混ぜ込むと、土中の微生物がこいつをエサにしてどんどん増えていき、パラパラでガチガチの砂みてえな土が、フッカフカの土になるのだ。
バーク堆肥は木の皮が原料です。動物💩などから作る完熟堆肥より栄養分は少ないのかもしれないが、干し芋みたいなもんなのか、微生物さんも動物💩より食べにくいようで、分解がとても遅く、効果が長続きするのが特徴だとかなんとか。
というわけで、ビニールハウス2坪に対して40L弱を一気に混ぜ込みます。
わあ!! みてみて!! 一本グソ!!
樹木の一本グソを畑中に満遍なく広げて混ぜ込んでいくよ。
会場のみんな〜っ!! みんなでゴリラマンを応援しよう!! せーの!!
均等に混ざると土の色が変わりますね。
さて、バーク堆肥を漉き込んだ畑の土を、ミョウガの鉢に分けてもらいます。
選別したよりすぐりの地下茎を4本、均等に配置して、根を下向きにして埋めます。
細い根っこを下向きに埋めるって難しいな。こんなもんか。
最終的に表面からの深さが5cmくらいになるよう、2cmほど覆土し、
さっき少しだけ余らせておいたバーク堆肥を、3cmほど上に重ねます。もちろん生き物💩の堆肥でもよい。ただしこれは肥料としてではなく、下の土とミョウガの地下茎が間違いなく乾燥しないようにするためです。だから、むしろ腐葉土でもよいのです。
堆肥の上から、さらにフカフカの敷き藁を乗せて完成。これを、あまり日の当たらない場所で、下の土が乾燥しないように管理します。
さて、畑の続き。バーク堆肥を撒いたら次は、苦土石灰を撒きます。苦土石灰は強めのアルカリ性。これを撒くことで、酸性に偏った土の酸性度を下げます。
日本の土は基本的に弱酸性と言われますが、加えて近年は酸性雨が降りますので、家の外の土はとかく酸性に偏りやすいだろうと思います。そして、生き物が活動すると、水も土もとかく酸性に偏りますからね。
だからと言って、酸性の土が良くないわけではもちろんありません。酸性の土が嫌いな植物の方が珍しいのです。
我が家、地中海産のハーブが多いもんだから忘れがちですが、たいていの植物は酸性の土か、いくらphが高くても中性程度までの土を好みます。「アルカリ寄りの土が好き」と言われるローズマリーのような植物も、あくまで「他の植物と比べてアルカリ寄り」なだけで、phにしてみると6.5〜7.5、つまりド中性くらいが好きなわけです。
生き物の営みあるところは土も水も酸性に偏る。とうことは、多くの植物が好む肥沃な土というのは酸性だということです。アルカリ性の土地は砂漠や塩分濃度の高い土地、つまりおおかた不毛の地を意味しているイメージ。そこでこそ育つ植物はいるのでしょうが、どんな種なのか想像がつきません。
すると要は「アルカリ寄りが好き」な植物は、より正確に言えば「アルカリ寄りでも耐えられる」植物だと言った方がいいのかもしれません。本来ならばph7.0を超えたマジのアルカリ土では育てない、しかし酸性の土もイヤ。なるほどね。だから、本気でアルカリ性の土にされたら困るわけだ。
しら〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!
基本みんな酸性の土が好きだといっても、どれくらいの酸性が好きなのかは植物にもよるわけです。思うに、別に苦土石灰なんか撒かなくていい植物だっていると思います。ジャガイモやブルーベリーなどはおそらくその代表格だとかなんだとか……
けど、放置しすぎてphがどんどん下がり、毎年畑作ってるうちにphが4や3になってしまったらさすがに困りますからね。そんなことあるのかわかりませんけどね。
今年の畑には、トウガラシやトマトなど、ナス科の植物を植えたいと思っています。で、彼らはかなり中性寄りの土を好みます。だから、苦土石灰で多少酸性度を下げてあげよう、と、そういう話。それと、少しphを上げておいた方が、肥料はよく効くらしいし、植物にだってミネラルは必要だからさ。
土の酸度計も一応あるけれど、ちゃんと測れてんだかわかんないし……どんくらいまけばいいのかな? まあ、テキトーで……
まぜまぜ。
バーク堆肥と一緒に撒いちゃえば2回も混ぜなくてよかったじゃん。とは思ったのですが、ミョウガの土には苦土石灰いらないんじゃね? と思って、苦土石灰入れる前の土をミョウガにあげたかったのです。でもちゃんと調べたら、ミョウガも酸性強めの土は好きじゃないんだって。じゃあ苦土石灰撒いてからの方が良かったじゃん。私のバカ。バーカ。
キレイに混ざってきました。
端まで混ぜて完成。このまま2週間から1ヶ月ほど放置した後、今度は肥料をまきます。骨粉入り油かすをたっぷり買ってあるので、それを撒きますよ。
苦土石灰と肥料を同時に撒くと、アルカリの石灰と酸性の肥料分がお互いに化学反応を起こして、ナントカカントカとかいう有害物質が発生しちゃうらしい。そうなったら畑がまさに不毛の地になってしまうので、しばらく置きましょう、とのこと。
バーク堆肥はその点、肥料分がないから苦土石灰と一緒に撒けて楽チンってわけ。これが生き物💩の堆肥だと、これも撒きわけないといけないとかなんとか。
ではこの続きは、最速でも2週間後ですね。その間に、ミョウガちゃんに牡蠣殻でもあげとくか……。
今回はここまでにします。
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