のんのんのおうち大自然

カメと植物と生きものたち

カメきち改めうじきち、ようこそ我が家へ!

こんにちは、音音です。

 

Twitterではずいぶん騒いでしまいましたが、ここでしっかり嬉しい報告をします!!

 

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会社で飼われていたミシシッピアカミミガメのカメきちくんを、ついに引き取ることができました!!!

やった〜〜〜〜〜!!!!!🎉🎉🎉🎉🎉🎉

本当にめちゃめちゃ嬉しい!!! 写真は、カメきち引き取りOKの知らせを会社から持ち帰った昨日、本人に事情を言って聞かせた直後の写真です。お目目キラッキラだなあ〜〜……

 

実はなのですがカメきちくん、会社で飼われていた……というのは事実なんですが、なんていうか、所有権が会社にあったわけではなくてですね。なんだこのヤヤコシイ状況。

弊社正社員の音音と、非常勤で来ている彼氏が、カメきちの世話をちゃんとし始めたのは、我々がイモリを飼い始めた3年ほど前。カメは10年近く前からいたようですが、他のスタッフから聞きかじる限りでは、いつどこから誰が連れてきたカメなのかイマイチ分からなかったんですよね。

いろんな人の話の断片から察するに、どうやら元社長が……何に関してもクソクソクソクソいい加減な元社長が何も考えずに近所の魚園から買ってきて、世話する人も決めずに置いていったらしい。………と、思ってました。

しかし、数ヶ月前に、そうではないと言うことが発覚。事実はもっとヤバかった。

昔非常勤だったスタッフが大量に買ってきたアカミミベビーを、金魚鉢みたいな容器に入れて勝手に置いてって、世話もしないでそのまま辞めてったらしい。何がしたかったんだよマジで。ゆるさん。

それ以降は見かねた社員がボランティアでたまーに世話してやる感じだったのですが、やはり一匹一匹死んでいき、最後の生き残りがカメきちってわけ。そんな経緯だから、所有してるのは会社でも社員の誰かでもないのである。

「これ誰が世話すんの?(チラッチラッ)」みたいな状況で今に至り、我々が世話を始めたころはこんな感じでした。

 

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な、懐かしい……こんなふうに45cm水槽で、日の当たらない屋外で、隠れ家には小さくてちゃんと入れない、水は浅すぎて浸かれない、ゼオライト入りの低床はこれ一体何年モノ?

水換えは……一体どれくらいしてたんだろう? してくれる人はいたのですが、あくまで手が空いたら、なので忙しければ夏場にひと月近く水換えされないとかね。水が茶色く腐ってたこともあった。

濾過装置は入ってるけど腐ったエサで中が詰まってウンコ水吐き出してるし、会社で買ってもらえるエサは一番やっすいカリカリで、それも食べ残したら誰も回収しないから、低床掘ったらドロドロに溶けたエサが山ほど出てくる。

夏は30℃台後半の外気温でほったらかし。冬は水キンキンなのに冬眠設備は当然ない。そもそも水温計などない。

ちなみにこの水槽が乗ってるのは、腰の高さの棚の上。この写真では蓋を閉められてますが、蓋がなければしょっちゅう脱走し、たまに台の上から転落する。よく甲羅が割れなかったもんだ。

そして、この周りでみんな平気で殺虫剤をバンバン撒く。あの、ワンプッシュで部屋中の蚊が死ぬアレを……

 

でも、他スタッフに聞くとみんな「カメきちは本当に待遇良くなりましたよ〜。前は、緑色に濁って何がいるかわかんない水槽でしたもん!」って。言うんですよ。

そりゃ、誰かが勝手に置いていったカメですから、誰も世話しないのは当然っちゃ当然である。会社の人は悪くない。勝手に買ってきて、勝手に置いて辞めていったやつが100%悪い。

そしてその上、カメのことをよく知らない、興味もない人は「カメって虫かごで飼うもんでしょ?」「カメって普通外で飼わない?」って感覚だわね……。

だから、これでもまだマシな方なのである。やっぱりずっと「誰が世話すんの?」状態だから、カメきちがデカくなって、ここでは飼えなくなってることにすら誰も気がつかない。

でもね……仕事上、ここにはよく子供が来ます。この環境でカメきちが死ななかったとしても、子供のお手本にされるような場所に置いといてはいけないのよ、これでは……。

 

我々がカメの世話を始めた当時、カメを一番気にかけて世話してくれていたのは、一番忙しい他部門の偉い人でした。この設備も、以前その人が用意してくれたものだとか。それがなければもっと酷かったわけなので、偉い人には感謝しかないなぁ……。

で、我々は毎日〜二日に一回ペースで、退勤後に水換えをしているうち、偉い人とカメの話ができるようになって……おうちを60cm水槽にグレードアップしてもらったり、我々の自腹だけど濾過装置をパワフルなやつにさせてもらったり、ヒーターや冷却ファンを導入したり、いろいろできるようになって……

togimarufriends.hatenablog.com

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ついに、音音の長期休みには、家に連れ帰ってホームステイさせてあげられるようになりました。これが今年に入ってから。

 

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でも結局、60cm水槽ではすぐ狭くなり、衣装ケースに引っ越し。100均材料で陸地を作り、濾過装置は外部濾過に。殺虫剤を撒かないように注意喚起もして、偉い人の顔色を窺いつつ待遇改善を図る日々。

こうしてちゃんと世話していると、だんだんカメきちも人に慣れてきて、みんなにかわいがられるカメになっていました。ああ、以前は通りがかった子供にすら「ちゃんと水換えてあげなあかんで」って言われる有様だったのに!

 

でもね、やはりこの環境では健康維持がなかなかできません。土曜日、こっそり勤務時間中に日光浴へ連れ出していたけど、それでも日照不足で甲羅はベコベコだし、どれだけ頑張っても食欲にはムラがあり、すぐに目の周りがビタミン不足で腫れてくる。手足の皮膚もよくブヨブヨになる……。

ついに今年の夏、急に暑くなったのもあってバテてたのか、エサを1週間近く食べなくなったのをキッカケに、夏の間は音音の家でバカンスすることになりました。

 

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2回のショートステイを経て、3回目の我が家。しばらく、一緒に暮らそうね。

うちなら毎日日光浴できるよ。おうちは冷房効いてて涼しいよ。毎日水換えて、美味しいもの食べようね。ほんとは当たり前なんだけどな、こんなこと……。

しかしです。うちで過ごす間に、あまりにも調子が良くなってきたカメきちです。もう今から会社のあの環境に戻したら、下手すりゃ死んでしまうのでは……?

そこで音音は決心しました。こいつはこのまま引き取ろう。

と、決めてから結局1ヶ月近くはウダウダしてた……。実は世話を始めた時から引き取りたいとは思ってたんだけどね。ショートステイも、そのための布石だったんだけど。口下手だから大事な話するの苦手なの。当初「涼しくなったら戻ってきます」という体だったので、とりあえず8月末まで待って……とか思ってた矢先。

事務方の仲良いばあさんに、「カメは戻ってきた方が絶対いい! 子供たちが戻ってきて欲しがるし!」と言われて、なんかプッツーン……となっちゃってさ。

だって、今まで別に世話してたわけでも何でもないのに、カメがちゃんと世話されて愛嬌が出てきたからってそのとたんそれは……さあ! ねえだろ!?

気がついたらその日のうちに、偉い人に「引き取っていいですか!?」って言いに行ってた。回答は「僕は全然構わないけど、僕が決めることじゃないし。誰に言えばいいんかな? 元社長?」

我々以外に、一番世話してお金もかけてくれてた人が、あっさりオッケーしてくれた……! というよりは、忙しくて今いないカメのこと考えてる余裕がないみたいな感じだったけど、まあなんでもいい! ともあれ大喜び、大感謝、一足飛びで次の日に元社長へ連絡。

すると、最初は「うーん……まあ、できるだけそうなるようにするけど……客も見てくれるし……もうちょっと待って相談するから……」とブツブツ言っていた元社長、その日の夜には「カメええわ。君が世話してや」と。

ああ、やっとうちの子になったのね。正直、まだあんまり実感が湧きません。

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一生、日向ぼっこし放題だよカメきち。死ぬまでずっと一緒にいようね。

弊社ならではの斜め上エピソードにより、数奇な運命を辿って我が家まで行き着いたカメきち。金魚鉢の中の地獄から最後の一匹になるまで生き残った、とってもとっても偉いカメ。よく頑張ったねえ。本当によく頑張ったねえ。

 

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って言ってるのに、なんつー顔をしているんだお前は。

ところで、音音も彼氏も、カメきちのことは

カメきち氏→カメきちうじ→うじきち

といういい加減なネーミングにより、いつも「うじきち」と呼んでます。会社の人はみんな当然カメきちって呼ぶけど、もう我が家に君のことを「カメきち」と呼ぶ人はいない。

だから、今日から君の名前は「うじきち」だ!

おめでとううじきち。今日がお迎え記念日だよ!

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お祝いに肉焼いちゃった🍖

もちろん生き物たちも全員、牛生肉とサーモン刺身のご馳走。

実は、私がカメを初めて家にお迎えしたくなったのは、会社でうじちゃんの世話を始めたからなんです。だから、彼は始祖のカメなわけ。

いろんな意味でえらいカメ。大きいカメを飼うのが楽じゃないのは分かってるけど、絶対幸せにするからな!!

そして今回よくわかった。こういう局面で一丁前に渋ったりゴネたりするのは、「かわいいなあ〜」とか言って興味は持つけど世話はしない者たち!! イエス様も言ってただろ、「カメを世話する者だけが意見しなさい」ってな!!!!

 

今回はここまでにします。

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では、次回もぜひよろしくお願いします。

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