のんのんのおうち大自然

カメと植物と生きものたち

コウモリランを苔玉で育てる

 

こんにちは、音音です。

 

記事のネタに困りつつあり、一年前何してたっけ? と振り返ると、植木鉢に色塗ってたり、もう冬越しまとめしてたり色々やってますねえ私。

そしてその頃は、近所のスーパーから救出してきた植物を毎回記事にしていたような。最近は、もはや流れるように救出してくるのであんまり記事にしていません。が、

 

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もちろん救出は続けています。随分前の話になりますが、今回の記事はコウモリランを救出した時の話。

といってもこれ……なんと、トウブドロガメのまるちゃんが脱走して4日間帰ってこなかった間に起こったことなんですよねぇ……。

togimarufriends.hatenablog.com

ようこんなことしてたな。てか、こんなことでもしてないと、彼氏も留守にしてたし発狂寸前だったんだと思う。だからか知らんが、写真も少なめです。

覚えてますよ……このコウモリランを救出した時は頭回ってなさすぎて、片手でがらがらカート引いて、片手にスマホでコウモリランの育て方調べながら、延々スーパーの中ぐるぐるぐるぐる回ってたんですよ。クソ迷惑。

そこで、初めて「コウモリランはランではなくシダ」ということを知りました。コウモリランは別名で、本名はビカクシダ。シダ植物門ウラボシ目。目からわからん。

どうやら着生植物といって、他の植物にくっついて生きる生き物らしい。ヤドリギみたいなイメージかな? だから育て方も、普通に土へ植えるのと、苔玉にするのと、板に植えつけるのと、三通りくらいあるらしい。

板に植えつけるって何……!? 穴でも開けて固定すんのかな?? 初めてのコウモリラン育成でそれはハードルが高すぎる。

でも苔玉なら……! なんか聞いたことあるよ。着生植物といえば、うちにもエピデンドラムっていう着生ランがいます。そいつは着生植物らしく、戻した水苔ですくすく元気に育っている。

着生植物なら着生植物らしく飼ってあげたいよね、やっぱりさ。水苔なら、新しく買わなくてもうちに大量にあります。食虫植物たちが水苔大好きだからね。

苔玉って〜〜のはさ、苔ボールなんでしょ、食虫植物や着生ランみたいに根っこを水苔で包んでボールにしてやって、それで育てたら……めちゃ元気になりそお!!

というわけでデン!!!!


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バケツの底にいっぱいの乾燥水苔。どれくらいいるか全くわからないのでかなり多め。こいつをドーンとぬるま湯で戻して1時間……


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の、つもりが丸一日経ってしまった。私にはよくある。ま、いい感じに戻ってるからよしとする。


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コウモリランご本尊を、ポットからぶっこ抜きます。この子いいですね、食虫植物と違って細い根が出ていないので、多少雑に土をいじっても、つるんと根っこがキレイになる。根っこをボロンしたら、


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やさしく水苔で包んでいくのだ。そう、裸婦に服を着せるように、丁寧になァ………


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本当にこんなんでいいのか?? どんどんボロボロ崩れてくるので、ジュートロープを必死に巻きつけて、崩れたそばからどうにかこうにか締め上げます。


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な、何とか形になった、崩れては水苔を足し、崩れては足し、ってしてたからなんかすごいデカさになっちゃったよ!

え!? 苔玉ってもうちょっとこう、お皿とかに置いてオシャレに飾れるサイズのもっとかわいいやつじゃないの!? こんなナッシーみたいなのじゃないよね!? この写真を見てくださったフォロワーさんには「手榴弾」とのコメントをいただきました。コウモリランを抜いて投げると爆発して水苔が飛び散って私が死にます。

後からちゃんと作り方を調べた結果(なぜ最初に調べないのか)、苔玉ってのはケト土ってぇ土を練って、それで植物の根っこを包んで、表面に陸生の苔を植えて作るらしい、一般的には……。つまり、これは苔玉でも何でもない、水苔の塊である。

 

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そのまま育てて2ヶ月後の姿。ま、まあ……元気なのでよしとする。でも、これこのまま飼うにはめちゃくちゃ乾きやすいし、見た目もさすがに気に入らないし、エエ〜〜〜どうしよう……

この話にはまだ続きがあるので、短いですが一旦記事は終わりです。

 

今回はここまでにします。

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まずは土から作ります。

 

こんにちは、音音です。

 

まずは土から作ります。ってのは、前回作ってた↓

togimarufriends.hatenablog.com

畑の話です。今回のブログ、土からというのはウソです。まずはミョウガの地下茎を切り分けて新しい株を作るところからです。土はそれからです。

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ドン!!!!!

前回記事で、あまりに巨大に成長しすぎて手に負えなかったミョウガの地下茎を、おうちの中に持ってきました。寒いので外で作業したくないんだなあ。

右の地下茎を解体し、左の袋にできるだけキレイな部分を10〜15cmくらいに切り分けていきます。

 

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さあ解体してやる、ミョウガ地下帝国。ギチギチに絡まりすぎて、ハサミの通る隙間がない。


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ハサミで太いとこを切るたび、部屋中に土の粉が撒き散らされます。お母さんが見てたら絶対バチバチに怒られてます。おおこわ、想像したくもないね。


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切れるところからとにかく切っていくと、なんとかバラけてきました。鉢の壁面に沿って、ドーナツ状に伸びていた地下茎の、円の端がようやく途切れて中までほぐせるようになった。


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はい!!!! かい!!!! たい!!!!! かん!!!! りょう!!!!

ところで、一般的なミョウガの可食部って花のつぼみなんですよね。日に当てないように軟白栽培すれば、発芽したての葉っぱも「ミョウガタケ」としてら食べられるんですよね?

……そこまで食べられるなら、今回山ほど処分しなければならない地下茎もキレイに洗ったら食べられないんですか?

 

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ほら、なんか美味しそうじゃん。

ネットで調べてみましたが、「生姜のようにして食べられる」みたいな情報がごく稀に出てくる。ですが、具体的な食べ方が一切書いてないうえに、多くのサイトで「根」「地下茎」「葉(偽茎)」をごっちゃにしているようで、何も信用ならないんですよねぇ……

まあいいや、葉も花も食えるのに茎だけ食べられないわけないべ! 食ってみりゃわかる!

と思って食べようとしたら彼氏に止められた。叶わず……

 

翌日。
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昨日切り分けたキレイな地下茎の切片から、できるだけキレイなのを植え付け用に選別します。


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どれにしようかな〜〜〜、前回は5株植えてあの有様だったので、今回は少し減らして4株植えようと思います。この中から、太くて長くてしっかり節と芽がついてるやつを選びます。

写真がないけど、選んだらビニール袋にバーミキュライトを入れ、その中に埋めて霧吹きで湿らせておきます。ミョウガは乾燥に非常に弱いため、切片はできるだけ早く植え付けた方がいいのですが、少しでも保存する場合はおがくずや敷き藁、清潔な土などで保湿しながら保存した方がよい。

 

さて、ここまできたらミョウガを植え付ける土の準備です。ようやくここで、前回掘り返すだけ掘り返した畑の土を本格的に作っていくぞ! タイトルの伏線回収!!

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彼氏入場(♪BGM「ロッキーのテーマ」)


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買ってきましたよバーク堆肥40L。チャリで持って帰ってくるのは大変だったよ。

こいつは肥料というより、いわゆる土壌改良材。使い古されてカスカスになった畑の土にこいつを混ぜ込むと、土中の微生物がこいつをエサにしてどんどん増えていき、パラパラでガチガチの砂みてえな土が、フッカフカの土になるのだ。

バーク堆肥は木の皮が原料です。動物💩などから作る完熟堆肥より栄養分は少ないのかもしれないが、干し芋みたいなもんなのか、微生物さんも動物💩より食べにくいようで、分解がとても遅く、効果が長続きするのが特徴だとかなんとか。

というわけで、ビニールハウス2坪に対して40L弱を一気に混ぜ込みます。

 

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わあ!! みてみて!! 一本グソ!!


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樹木の一本グソを畑中に満遍なく広げて混ぜ込んでいくよ。


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会場のみんな〜っ!! みんなでゴリラマンを応援しよう!! せーの!!


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均等に混ざると土の色が変わりますね。


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さて、バーク堆肥を漉き込んだ畑の土を、ミョウガの鉢に分けてもらいます。


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選別したよりすぐりの地下茎を4本、均等に配置して、根を下向きにして埋めます。


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細い根っこを下向きに埋めるって難しいな。こんなもんか。


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最終的に表面からの深さが5cmくらいになるよう、2cmほど覆土し、


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さっき少しだけ余らせておいたバーク堆肥を、3cmほど上に重ねます。もちろん生き物💩の堆肥でもよい。ただしこれは肥料としてではなく、下の土とミョウガの地下茎が間違いなく乾燥しないようにするためです。だから、むしろ腐葉土でもよいのです。


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堆肥の上から、さらにフカフカの敷き藁を乗せて完成。これを、あまり日の当たらない場所で、下の土が乾燥しないように管理します。


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さて、畑の続き。バーク堆肥を撒いたら次は、苦土石灰を撒きます。苦土石灰は強めのアルカリ性。これを撒くことで、酸性に偏った土の酸性度を下げます。

日本の土は基本的に弱酸性と言われますが、加えて近年は酸性雨が降りますので、家の外の土はとかく酸性に偏りやすいだろうと思います。そして、生き物が活動すると、水も土もとかく酸性に偏りますからね。

だからと言って、酸性の土が良くないわけではもちろんありません。酸性の土が嫌いな植物の方が珍しいのです。

我が家、地中海産のハーブが多いもんだから忘れがちですが、たいていの植物は酸性の土か、いくらphが高くても中性程度までの土を好みます。「アルカリ寄りの土が好き」と言われるローズマリーのような植物も、あくまで「他の植物と比べてアルカリ寄り」なだけで、phにしてみると6.5〜7.5、つまりド中性くらいが好きなわけです。

生き物の営みあるところは土も水も酸性に偏る。とうことは、多くの植物が好む肥沃な土というのは酸性だということです。アルカリ性の土地は砂漠や塩分濃度の高い土地、つまりおおかた不毛の地を意味しているイメージ。そこでこそ育つ植物はいるのでしょうが、どんな種なのか想像がつきません。

すると要は「アルカリ寄りが好き」な植物は、より正確に言えば「アルカリ寄りでも耐えられる」植物だと言った方がいいのかもしれません。本来ならばph7.0を超えたマジのアルカリ土では育てない、しかし酸性の土もイヤ。なるほどね。だから、本気でアルカリ性の土にされたら困るわけだ。

じゃあ、なんで畑にわざわざアルカリ性苦土石灰まくの?


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しら〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!

基本みんな酸性の土が好きだといっても、どれくらいの酸性が好きなのかは植物にもよるわけです。思うに、別に苦土石灰なんか撒かなくていい植物だっていると思います。ジャガイモやブルーベリーなどはおそらくその代表格だとかなんだとか……

けど、放置しすぎてphがどんどん下がり、毎年畑作ってるうちにphが4や3になってしまったらさすがに困りますからね。そんなことあるのかわかりませんけどね。

今年の畑には、トウガラシやトマトなど、ナス科の植物を植えたいと思っています。で、彼らはかなり中性寄りの土を好みます。だから、苦土石灰で多少酸性度を下げてあげよう、と、そういう話。それと、少しphを上げておいた方が、肥料はよく効くらしいし、植物にだってミネラルは必要だからさ。

土の酸度計も一応あるけれど、ちゃんと測れてんだかわかんないし……どんくらいまけばいいのかな? まあ、テキトーで……


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まぜまぜ。

バーク堆肥と一緒に撒いちゃえば2回も混ぜなくてよかったじゃん。とは思ったのですが、ミョウガの土には苦土石灰いらないんじゃね? と思って、苦土石灰入れる前の土をミョウガにあげたかったのです。でもちゃんと調べたら、ミョウガも酸性強めの土は好きじゃないんだって。じゃあ苦土石灰撒いてからの方が良かったじゃん。私のバカ。バーカ。


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キレイに混ざってきました。


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端まで混ぜて完成。このまま2週間から1ヶ月ほど放置した後、今度は肥料をまきます。骨粉入り油かすをたっぷり買ってあるので、それを撒きますよ。

苦土石灰と肥料を同時に撒くと、アルカリの石灰と酸性の肥料分がお互いに化学反応を起こして、ナントカカントカとかいう有害物質が発生しちゃうらしい。そうなったら畑がまさに不毛の地になってしまうので、しばらく置きましょう、とのこと。

バーク堆肥はその点、肥料分がないから苦土石灰と一緒に撒けて楽チンってわけ。これが生き物💩の堆肥だと、これも撒きわけないといけないとかなんとか。

ではこの続きは、最速でも2週間後ですね。その間に、ミョウガちゃんに牡蠣殻でもあげとくか……。

 

今回はここまでにします。

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荒地を開墾せよ!新春庭仕事

 

こんにちは、音音です。

 

さてこのところ、植物関連の記事を書いてはいたものの、鉢植えをコチョコチョいじったり書きだめていたネタを記事にしたりで、実はデカ休暇中も含め、全く庭仕事は進んでいません。

でもねえ。今年はあったかくなるのが早いのよ。畑、土づくりからやろうと思うならボチボチ始めないと春に間に合わない。

仕方ない。やるか。畑……

 

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(この畑を………?????)

まさに荒地って感じになってます。去年の畑は全面にバジルを植えてましたので、タネを回収した後の枯れたバジルがツンツンと残っていますね。ツンドラだね。


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とりあえず、ご本尊たちは枯れ切っているので、抜きます。去年はありがとう。また今年もタネが取れているので、たくさん植えようね。

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更地になったところに、まだ片付いていないプランターの土を捨ててしまえ。ここで土壌改良剤と混ぜて、一緒に畑の土としてふかふかになればよい。

何か植えた後の土は、植物によっていろんな細菌がわいてたりするんだろうけど……こわいけど……まあいいや。畑の土と混ぜたら他の菌とぶつかって、いい感じに絶滅するのを期待しているよ。さあ、争え。


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でもプランターの底から出てきた鉢底石は、


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もったいないからできるだけ拾う。腰がいたいよぉ。


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さて、真っ暗になってきた。この日の作業はこれで切り上げます。

ま、多少鉢底石が畑に残ってたら、水捌け良くなっていいだろ。

 

翌日……


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我らが畑の救世主、ゴリラパワー彼氏が登場。昨日私がぶち撒けるだけぶち撒けたプランターの土を、スコップ一本で雑草ごと深さ30cmまで漉き込んでいくゥ!!

我が家はいい加減クワを買え!!!


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結構ガチガチに固まった土と、ちょっと掘ったら出てくる謎の太い根っこ。全てパワーで解決。まさかこれが、バキバキに腰をいためた本業研究職だと誰が信じられるでしょう。


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掘ってたらヒガンバナの球根が採れました。なんでだよ。そういえば、夏場バジルの中にポツンと彼岸花が咲いてたっけ……


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表面の雑草が見えなくなってきました。音音はただ見ているだけです。


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申し訳ないので、さっき掘り起こされた謎のヒガンバナを、ヒガンバナ花壇に植え付けます。去年の春この畑を作った時に↓

togimarufriends.hatenablog.com

同じところからとれたヒガンバナの球根を、庭の奥に植えて花壇にしたんですよね。

 

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花壇を作った当時の私、天才すぎる。土がフッカフカ。掘るのも植えるのも簡単。広め深めに穴掘って、多めに土を入れたのがよかった。

葉っぱの生え際が隠れるくらいまで埋めて、完成。

さて、畑は……
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端っこまでしっかり耕しています。2月に耕すだけ耕しておくことで、土の奥でぬくぬく寝ていたハダニなどの小さい害虫が、表層の冷たい空気にあたって寒さにやられます。害虫の母数を減らす、根本的な害虫対策です。


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死滅したか? ハダニども。

 

さてここで、冬の間にやっておかなければならないもう一つの大事な作業が待っています。

それが「ミョウガタラノキの植え替え」です。

タラノキアジサイなど、冬に葉っぱを落とす樹木の植え替え適期は、葉っぱを落として休眠している冬の間らしい。私の好きなyoutubeガーデニングおじさんが言ってた。つまり、寝てたら気づかないから好き勝手していいってこと? えっちなビデオみたい。


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そこまで言っといて、今から植え替えるのはミョウガだぜ。

これはミョウガの鉢。直径40cm近くある巨大鉢に5株植えましたが、やはりこの鉢に5株は狭かったみたい。植えたばかりの一昨年は大きなミョウガが穫れましたが、去年は小さいのしか穫れなかったんですよね。

ミョウガがお庭にある人は、みんな「植え替えたことない!」とおっしゃいます。それは地植えだからです。地植えだと、勝手に広がって増えてワサワサ茂っていっぱいミョウガがとれるらしい。うらやましい。

しかし、鉢植えではそうもいきません。ミョウガは地下茎でどんどん伸びます。ですから、2年に1回ペースで掘り起こして地下茎を切り分け、体をリセットしてやらないといけないのです。で、こいつは今年で2年目の冬。さあ抜くぞ。


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ウワ〜〜〜〜〜〜鉢の裏がもうすでに地獄!!! メッシュ状の鉢底から根がメキメキと…………………これ、抜けるのか?


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抜けたギャ〜〜〜〜〜〜!!!! なんじゃこりゃあ!!!!! 地下帝国!!!


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鉢の中からサシガメちゃん出てきた。これはヒトを刺すタイプですね。


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このままでは地下茎を切り分けるところではないので、とりあえず土を洗い流します。鉢から出てきた土は全部畑に混ぜ込む予定だったのに、地下茎に吸われでもしたのか、土がもうほとんどないよう……

とりあえず、この地下帝国にこれ以上手をかけていたら今日の作業が終わらないので、こいつはデカいビニール袋に入れて、今日のところはなかったことにします。


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さ〜〜〜〜気を取り直していくよ〜〜〜〜〜!! 私、魔女のキキ!! こっちはタラノキキ!!

 

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な〜〜〜〜〜〜んだなんだなんだ〜〜〜〜〜??? お前もか〜〜〜〜〜!!! 写真真ん中の白いスジ、これは全て………鉢底を突き破って出てきた根っこですね………

 

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当然のように抜けぬ。


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ア"!!!💢 抜けぬ💢 木が折れそう💢


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よく見ると、突き破ってるわけではなく、鉢底の穴の形に根っこが窄まって、根が穴を通った先から太くなっているらしい。抜けないわけである。


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仕方ないからバリバリ引きちぎるしかなかった。ご本尊へのダメージはいかほどか。大丈夫かなあ……


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植えるのには、畑の土を使っちゃいますよ。日本でその辺に自生している木ですから、そんなに土にこだわらなくてもいいと思い……。しかし、今根っこを引きちぎった傷口から細菌が入ったりしないかが心配。また今度、殺菌剤でも撒きますか……。


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去年カボチャを植えていた巨大鉢に、鉢底石と鉢底ネットを再利用して、畑の土を入れます。


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うーーーーん!!! 鉢小さい!!! 植え替えた意味なし!!! やり直し!!!


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もう一回り大きな巨大鉢を用意します。これは、株分けされたムラサキオモトをすごい数植えていた鉢で、オモトを株分けした時に↓

togimarufriends.hatenablog.com

空いたものです。


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ふむ。いい感じである。


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水捌けはまあまあ。やはり畑作りの済んでない、使いっぱなしの土を入れただけなので、粒が細かいのでしょう。水をたっぷりやったら少し水たまりができますね。まあしかし、タラノキは湿り気味の地面が好きなので、これで構わないと思います。順調に回復したら、あったかくなったころに今年こそタラの芽をとるんだ。

教訓、木を鉢植えにするのはやはり限界がある。できなくもないけど。

次回は、ミョウガの処理と畑作りの続きをしていこうと思います。

 

今回はここまでにします。

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チドメグサを3種類の環境で育て分けてみたら②

 

こんにちは、音音です。

 

さて前回は、チドメグサくんにちょうどいい生育環境を探すために、色んな育て方を試してみよう…….と言って、まずはチドメグサを救出するところからしないといけなかったんですよね。

togimarufriends.hatenablog.com

さあ、今回はいよいよ3種類の育て方を準備して、実際にチドメグサくんを育て始めてみようと思います。

今までは植木鉢に植えた状態で、日なたに置いたり、日陰に置いたり、乾かし気味にしたり腰水につけてみたりしてたわけですが。今回用意する栽培条件は、

・テラリウム

・イモリ水槽の陸地

・鉢植え

この3種類です。鉢植えは今まで通りですが、以前植えた時はまだ自分で土を配合する習慣がなかったもので、たしか山野草の土が何かに植えていたんですよね。だから、今回はしっかり土をこいつ好みに配合してみようと思います。土だけで一体どこまで変わるかな?

では、こしらえていきますよ。まずはテラリウムから作っていこうと思います。

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こちらは金魚鉢サイズの小型水槽。以前、フナのはかせちゃんを飼っていた水槽です。

ついでに、飛び出し防止のためにフタを買っていたのですが、いくら空気穴があるとはいえ、水面が狭いのでその上からフタをしたら酸欠になるのでは……という懸念から、当時は使わなかったんですよね。今になって、テラリウムの乾燥防止にちょうどいい……ということになりました。


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入れる土はこちら。「荒木田土」、ようは田んぼの土。


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それと、アクアテラリウム用のソイルの余ったやつを使いましょう。こちらは、イモリ水槽の陸地に使っている土「PLATINUM SOIL」です。


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作業してたら勝手に観客が……


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では配合していくよ。ソイルをあけて、


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う〜〜ん……なんか足りないので今や希少な大磯砂を湯水のようにを追加します……


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まぜまぜ。


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荒木田土を開けてみました。なんかめっちゃゴロゴロしてるな。


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さすがに、あまりに大きな塊は使えないので、適当に百均フルイにでもかけましょうか。


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😇床にこぼした😇そこ毛布敷くとこ😇いつもこう😇


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ソイルとだいたい1:1の割合で混ぜました。


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荒木田土のデッカい塊は、とっておいて後で鉢底石にでもしましょうかね。


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水槽に敷いていきます。


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第一関節くらいまでの厚さに敷けました。


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さて、ここで前回救出したチドメグサちゃんの登場です。


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チドメグサの他に、丸石(右上)、ウィローモス(左上)、イモリ水槽で剪定したユキノシタ(右下)も配置して、おしゃれにレイアウトします。


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土を軽く湿らせます。


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表面が湿ったら、チャーハン作る時の要領で混ぜて、


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もう一回湿らせます。全体がうっすら湿るまでこれを繰り返して、チャーハンの完成です。 砂ウメェ!! 砂ウメェ!!


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お好みの位置に石を置きます。


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石の上にウィローモスを広げて置くよ。この上から水を入れる場合は、ウィローモスが浮いて石と離れてしまわないよう、ぐるぐるに木綿糸で巻きつけて固定するのですが、そういえばテラリウムは水を入れないからその作業要らないのか。このまま置いとけば、うまくいきゃ石に活着してくれるんだ。楽だな……


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ピンセットで、残りの細かいものを配置していきます。


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できるだけ、節の部分から出ている根っこが土に触れるよう気をつけて置きます。


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石の足元に、ユキノシタを植え付けます。


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上からもう一度しっかり湿らせて……


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ふと見たらなんかすごいことしてる……


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な、なにやってんの? イモリサーカス?


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はい、仕上げにフタをして、


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暖かいところに置きました。うむ、なかなかキレイですな。巷では聞いたこともない、チドメグサテラリウムの完成です。


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さて、次は2パターン目。イモリ水槽の陸地に植え付けます。

で……………陸地はどれです? 植物の葉っぱしか見えないんですが……


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イモリ水槽の陸地は、100均のプラケースをシリコンでくっつけ、中にソイルをたっぷり入れ、水辺の植物を植えて作ってます。このやり方をすると、イモリの生活する栄養豊富な水を植物が根から吸うので、びっくりするほど植物が茂ります。そう、ご覧の通りにね……

どうにか植物をかき分け、ピンセットでソイルに捩じ込みます。根っこが下向きになるように。


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これ……………かな?


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いやはや、ほぼジャングルだね。左手前から奥の方にかけて、一番デカくなっているのはなんとユキノシタなんです。ユキノシタと言うだけあって、湿った地面を覆うように群生する植物のはずなのですが。このままではユキノウエである。

こんなところに植えたら、他の植物に負けて枯れそう…….。


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さて、ラスト。鉢植え再挑戦。

鉢は、最初にチドメグサが植わっていた5号浅鉢です。鉢底ネットを入れたあと、さっきテラリウムを作った時に出た荒木田土のデカい塊を、鉢底石として敷き詰めます。


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初めてチドメグサを植えた時の私と、今の私では一味違うぞ。チドメグサの一番好みな最強の土を作ってやるんだから。

配合は、赤玉土4:腐葉土2:荒木田土2:バーミキュライト2。元肥として少なめのマグァンプ。

肥沃で湿り気のある土が好き……というのはようするに田んぼの脇に生えてる植物だから、田んぼ周りみたいな土が好きだというわけなので、栄養豊富な荒木田土と腐葉土で田んぼを再現します。

ただ、やはり鉢植えなので、全部それだと水捌けが悪すぎる。ベースは赤玉土で水捌けをよくし、水を吸いやすく乾きやすいバーミキュライトで保湿性を調整します。荒木田土が栄養豊富なので、元肥は少なめに。これでどうだ。うまくいくか?


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土を入れていくよ。入れすぎたよ。いきなり並々入れたら茎埋められないじゃん。


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ちょっと土を1cmぶん退けてやり直し。ご本尊を安置して、


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上から土を被せます。今度はマジで埋まっちゃったけど大丈夫か。


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水をやったらすぐに下から出てきた。よし、いい水捌けだ。でも、ちゃんと上の方はビチャビチャになっているので、いい感じに雨上がりの田んぼの脇って感じです。

 

さて、これで3種類の環境を準備し終わりました。冬なので、チドメグサの成長は遅いですから、目に見えて結果が分かれるのには時間がかかると思いますが……さて、どれが一番上手くいくでしょうか? しばらく観察して、観察結果がたまってきたらまた記事にしようと思います。

 

今回はここまでにします。  

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チドメグサを3種類の環境で育て分けてみる

 

こんにちは、音音です。

 

ぼちぼち冬の間の作業を手につけないといけないな。と思いつつ、チンタラするのでひと作業にン週間かかるなあ。仕事より忙しいなあ。

ところで。チドメグサという薬草が我が家にありまして、確か市内のホームセンターで、水をもらえずに枯れかけてたとこをお迎えしたんだったかな。少なくとも一年くらいは飼ったと思います。

チドメグサというのはセリ目ウコギ科の雑草で、わざわざ買ってこなくてもその辺に生えてるらしいんですね。名前の通り、葉っぱを揉んで汁を傷口にすり込むと血が止まる、という薬効があるようです。細く伸びた茎で地を這い、雲みたいな形の小さい葉っぱをたくさん出して、成長するとグランドカバーのようになります。

しかし一般的には、我が家にある「チドメグサ」ではなく、よくアクアリウム用の水草として売られている「アマゾンチドメグサ」の方が有名です。これもよくある「ウォーターコイン」と同じ仲間ですね。

だから、ネットで探してもあまりこれといってちゃんとした育て方が載ってないんです。調べても「アマゾンチドメグサ」の情報ばかりが出てくる……。私が情弱だからなのか? でもこれは、雑草扱いされている植物によくあることで、「その辺に生えてるねんから何でもええやろ」ということなのでしょう。

いや、まあ確かにそうなんですけど。育て始めは、適当な土に植えたら確かにボーボー伸びましたよ。しかし徒長してしまったのか、伸びたらすぐに鉢の真ん中から枯れてくるんです。

これはいかん、と思って結構色んな環境を試しました。日なたと明るい日陰、どっちでも似たような状態になりました。水やり頻度、乾燥させ気味と湿らせ気味では湿らせ気味の方がよく育ちましたが、旺盛に伸びるとやはりすぐに真ん中から枯れてしまいます。定期的に剪定すればいいんですけど、枯れ始めるのが早くて伸びた部分を剪定すると元気な葉がなくなってしまう。

結局たどり着いたのが、「水捌けのめちゃくちゃいい浅鉢に植えて、洗面器で腰水につけ、日なたで育てる」という方法でした。

そう、これが結局いちばんう上手くいったんです。そう………。でもね……………………

 

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気がついたらこんなことになってたんですよ。

なぜか鉢の手前から生えてきた、チドメグサではない謎の雑草。土の表面はドロドロの藻に覆われています。チドメグサ本体は、小さく白い点のように見える葉っぱだけ。

ちなみにこれ、だいぶ掃除しちゃった後です。する前は、洗面器の内側にもびっしり謎の藻が……………

水につけたら藻が生える、という可能性を全然考えてなかった。日の当たるところに置いてたので、相当成長も早くてあっという間にこんな……

チドメグサ、耐寒性はあまりないので冬はどのみち枯れることが多いようですが、藻のおかげで温かいのか、まだ全部は枯れていません。でもこのまま春を迎えたら、藻と謎の雑草が伸びて呑まれて本格的に枯れてしまうと思うの。

よし、まず、救出しよう。

 

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手前の雑草を抜………………全部引っこ抜けたんですが……………


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雑草引っ張ったらツルツルに抜けてしまった。なんだこの穴。真ん中の穴は元々空いてるやつだけど、上下に二つ空いてる小さいやつ、たぶんこれ元々なかったよな………藻かな……それともあの雑草の根が抉ったのかな……こわ、


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プッチンプリンみたいにそのままの形で出てきた。さあ、これをなんとか分解して、チドメグサ本体だけをサルベージします。


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新しい水に漬けて全体を柔らかくします。ピンセットで一本一本ほぐしていくしかないのか……


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きたねえ。


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これ多分全部アオミドロですね。どこから来たんだろう……


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長い茎が生き残ってる部分もある。


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だいぶほぐれてきました。下の方は手前の雑草の根っこで固まってますが、ここまでほぐれればあとは土を洗い落としていくだけです。


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おおかた救出できただろうか。


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ギェェェ〜〜〜………真っ黒だ。本当にきたねえ。これは庭に捨ててきます。


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細切れで残った茎のうち、生きた葉っぱがついていないものは捨てました。比較的大きいものと、生きた葉っぱがついているものは、新しい環境が用意できるまで浅い水につけて、活力剤を与えておきます。

腰水を張った環境ではこれの二の舞になっちゃうな。どんな環境を用意しようかな……。というか、もう結構色々試して撃沈した後なので、何がいいかよくわからないんですよね。

というわけで、まだ試してない栽培環境を3通り用意して生育を観察してみたいと思います。次回、栽培環境準備編! お楽しみに!

 

短いですが、今回はここまでにします。

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ハーブの育てやすさを5段階評価してみた!Lv3〜5

こんにちは、音音です。

 

さて、前回の続き続き。音音が夏越し冬越しを経験したハーブを対象に、育成難易度をレベル1〜5までランクづけしています。

前回記事はこちら↓

togimarufriends.hatenablog.com

前回はLv.1〜2をやったので、今回は3〜5までやっていきますよ。

 

✨Lv.3✨

ローズゼラニウム

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虫除けや猫避けで有名なローズゼラニウム。香りの強いセンテッドゼラニウムの一種です。

花はかわいく、香りはよい、そしてマジで虫が寄ってこない最強虫除けハーブ。市販の化粧品などで「ローズ」とか「ゼラニウム」とか書かれている香りのもとは、大抵がこの子です。

夏は炎天下でもOK。冬は、霜や寒風が当たらなければ大丈夫。大変丈夫なのは確かです。

ただ、この子がLv.3に振り分けられた最大の理由は、結構デカくなる上に、ものすごく茂ることです。大爆発します。気を抜くと茂りすぎて弱ります。栽培スペースが狭い方にはあまり向かないかもしれません。

ですから、真冬の12月を除く3の倍数月(3、6、9月)にがっつり剪定をしてあげないといけません。まあ、剪定という名の収穫作業なので、これがまさに醍醐味なのですが。

また、乾いた土が好きなので、市販の培養土では少し心許ないのもポイント。市販のハーブの土に赤玉土を3割混ぜ込む等の工夫をするとうまくいきます。そして、乾燥が好きだからといって、水やらなすぎでも萎れます。鉢の中の土が全体的にパラパラになったらたっぷり水をあげる、という感じなので、土と相談しながら水をやります。

…‥と言いましたが、実は大して繊細というわけでもない。音音は、冬場雨任せで一回も水やらない、夏場も2週間に一回しかやらない、みたいなズボラ管理してますが元気です。スペースと剪定頻度の問題でLv.3に格上げしましたが、かなりLv.2寄りですね。

ただ、多少管理に手がかかっても育てていただきたいくらい便利な植物です。ポプリによし、入浴剤がわりによし。器具があれば精油もとれます。窓辺に植えればアリも入ってこないのでは、というくらい植えてるだけで虫除けしてくれます。3ヶ月に1回の無限ローズゼラニウム定期便、いかがでしょうか。

 

●マジョラム
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実は、ワイルドマジョラム=オレガノらしい、と最近知りました。つまり、マジョラムはワイルドじゃないオレガノです。見た目もオレガノより控えめですね。

使い方はオレガノと同じように、煮込み料理や肉料理、ハーブティーでいただきます。ワイルドではないのでやはり、味もマジョラムの方がまろやかで、使い勝手が良いのであります。

そして名前の通り、オレガノよりもはるかに繊細。気温の変化に敏感で、30℃を超えてきたら室内に取り込み、15℃を切ってきたら取り込んでやらないとだんだん弱ってきます。軟弱ではないのですぐには枯れませんが、ここはオレガノと同じく一度体調を崩すとなかなかよっぽど復活しません。

つまり、調子が悪いままでも生き続けることができるという悲しい生き物なわけ。大きくならないのが幸いで、外でも飼えるオレガノと違って、この子は日当たりの良い場所で完全室内飼いにするのがいいのかもしれません。そう言われると集合住宅向きだとも言えます。元気に飼うにはまだまだ私の修行が足りないんですけど……

 

ヘンルーダ
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ミカン科から登場しました、最強虫除け植物ヘンルーダ。原産地の地中海では「ハーブ・オブ・グレイス(herb of grace)」と呼ばれるくらい丈夫で有能な植物です。

30℃台後半の炎天下でも平気な耐暑性があり、夏は外でほったらかし、水は2〜3日に1度ペースでOK。ミカン科らしく寒さが得意でないようですが、0℃前後の寒さまでなら葉っぱを落として耐えてくれます。

ただこの子を丈夫に育てるには、土づくりにコツがあります。土本体は赤玉土7:腐葉土3のシンプルな組み合わせでいいのですが、どうやらこの子、酸性の土が大嫌いらしいのです。

地中海原産のハーブでは、アルカリ性の土が好き、という特徴がよく見られます。しかし、その中でも特に酸性の土が好きではないらしい。多めに苦土石灰を混ぜ込んでやるとぐんぐん育ちます。

そしてもうひとつ、難しいポイント。この子は虫除けハーブとして有名ですが、先述のローズゼラニウムと比べてこいつはかなり虫除け成分が強めです。葉っぱを摘んで干しておくと、殺虫剤にもなるというシロモノ。

ですから単純に言えば、扱いに気をつけないと危険なことがあるわけです。傷んだ葉っぱを摘んだり剪定したりした後、切った枝や葉をその辺にポイと放ってはいけません。必ずゴミ袋などに包んで、乾いても葉っぱの粉や成分が飛び散らないようにしましょう。むしろその殺虫成分を使いたい時は、ポプリにでもしたら良いのかな?

でもなぜか、ミカン科だからアゲハの幼虫はむしゃむしゃ美味しくヘンルーダを食べるんですよね。蓼食う虫も好き好きってこのことか……。

 

✨Lv.4✨

●レモンマートル

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オーストラリアの乾燥地帯出身の木。レモンではないのに、葉っぱをこするとなぜかレモンの香りがします。

この高温多湿の島国で、乾燥地帯の木を育てるのは結構気を遣います。画像くらい大きくなった子であれば枯れることはないと思いますが、あまりメジャーな植物でもないのか、ネットで探しても育て方の情報が大してありません。

というわけで、特にこいつの気難しいポイントは、鉢の中がビチャビチャになるのを嫌うので水やり頻度の調整が難しいこと、花が咲くほど元気に育てるには日光がいるくせに葉焼けしやすいこと。

土は市販の観葉植物用配合土で十分。ただ、冬場も夏場も水やりは数週間に一度くらいで行います。これが結構観察のいる作業で、毎日木を見て、葉っぱが萎れてきたらお水が欲しいサイン……という。お百姓さんが「稲と話をする」って言うのと似たようなものを感じますねぇ……。

気温と湿度によっては1ヶ月水やらなくても平気な時期があれば、10日置いたら萎れる時もあります。本人が「欲しい」と言わない限りは水をやらない、欲しい時は鉢底からドバドバ出るまでたっぷりあげる。本人に聞くのが一番手っ取り早い。

日当たりに関しては、よければいいのかそんなに必要ないのか、これもまた微妙です。少なくとも、花を咲かせるには冬から春にかけての時期のやさしい日光がいる。花を咲かせなくてもいいのであればそんなに気を遣う必要ないのでしょうが、あんまり日が当たらないと徒長して、木がひん曲がります。

だからといって、夏場までガンガン直射日光が当たるところに置いておくと、新しい葉から茶色く葉焼けしてチリチリになります。ええいややこしい。冬と春は雨の当たらない、でも日光は当たる場所で、夏は明るい日陰やカーテン越しの日光で、位置を微調整しながら飼う必要があるという、植物とお話しできるようになった方向けのシロモノですね。

そこまで大きくならないこと、害虫がそんなにつかないことが救い。つくとしてもアブラムシですが、好んでつくと言うほどでもないので防除はそこまで難しくありません。見つけてから対策するのでも十分間に合うかと思います。葉っぱはハーブティーに使えるそうですが、音音はまだ飲んだことがありません。

 

ローズマリー

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一般的には非常に育てやすいとされるローズマリー。耐暑性も耐寒性もあり、夏も冬も外でほったらかしで大丈夫! なのがこの子のいいところです。

この子の難しいポイントは、不調とその原因がとにかくわかりにくいこと。あと、土に気を遣うこと。

先にヘンルーダのところで書きましたが、地中海出身の子は、酸性の土が好きでないらしい。さらに、ローズマリーヘンルーダ以上に水捌けのいい土が好きなので、ヘンルーダと同じ赤玉土腐葉土の配合に加え、パーライトや砂などを配合して水捌けをよくした上で、たっぷり目に苦土石灰を混ぜてやると調子よく育ちます。

ただ、季節によって葉先が黄色くなったり、下葉から枯れてポロポロ落ちてきたり、去年まで咲かなかった花が突然咲き始めたりします。挙動が読めません。

こと花に関しては、どうやら「普段は花を咲かせないが、今の居場所が狭くなったらタネを飛ばして別のところに生息地を拡大する」性質のようです。つまり単純に言えば、「根詰まりして狭くなったら花を咲かせる」というわけ。花が見たければ根詰まりするまでギチギチに育てなければならないが、ギチギチだと元気がなくなるので植え替えなければならない。ジレンマです。そして、根が強くないので植え替えは好きではありません。なんだてめえは……。

また、葉が黄色くなったり枯れてきたりする現象については、その場合によって原因特定が結構難しいのです。水が足りない場合もあり、肥料が足りないと枯れる場合もあるのですが、そもそも酸性の土が好きでない=肥沃すぎる土が好きではないということ。肥料は多すぎてもいけない。春の成長期には即効性の液肥を控え、ぼちぼち緩効性の肥料をやるか……。

かと思えば、調べてみたら半分くらいのケースで「夏や冬はそういうものなので気にしなくていいです」みたいな情報が出てきたり。なんなんだもう。料理には非常に使い勝手のいいハーブなので、たくさん育てたいのだけれども、やはり木は木。木は成長が遅く、不調も分かりづらいのが難しいところ。

とはいえ成長スピードが遅いおかげで、育てるスペースも少なくてすみ、匂いが強いので虫はほぼわきません。そう言う意味では手軽ですが、うまく育てるには植物とお話しできるようになる必要がありますね。

 

●ラベンダー
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上述のローズマリー同様、酸性の土と高温多湿が嫌いな地中海出身ちゃんがラベンダーです。日本で有名なラベンダー産地といえば北海道の富良野……という時点で、世界一くらい不快指数の高い日本の暖地の夏がいかに向いていないか、よく分かります。

土配合に関しては、ローズマリーのところで書いた通り。こいつはローズマリーに比べてさらに多湿に弱く、耐寒性は品種によってそこそこですが、とにかく夏が大嫌いです。

そのくせ、伸びる時はかなりワッサワサに伸びるので、梅雨の前にはハゲになるくらいまで切ってあげないといけません。プランターで育てる場合、株に対して結構広めのプランターを使ってあげないとすぐに枯れてしまいます。画像は多分過保護すぎですが、元気に育て続けるならば、このプランターなら2株が限界です。これ以上詰めると蒸れて枯れます。

それでもって、冬は寒さが得意でないので日当たりのいいところに、夏は暑いのが全然ダメなので涼しい日陰へ、と季節ごとに気を遣う必要があります。水やりは、外ならば基本雨任せ。土がパラパラになるまで放置して水をやるという、こちらも土と相談しながらの作業。

唯一、ローズマリーより扱いやすい点は、多少ダメになっても復活しやすいところです。蒸れて体の下半分が枯れても、慌てて剪定して適切な世話をすれば、また下から復活してきたりします。比較的試行錯誤が利きやすいのが嬉しい。

注意したいところですが、さすがアロマの王様と呼ばれるだけあって、ラベンダーにはいろんな品種があり、それぞれいろんな特徴があります。

花がかわいい種類、葉っぱがかわいい種類、香りが強い種類、香りがやさしい種類……などなど、同じ特徴ごとに「ストエカス系」「イングリッシュ系」などそれぞれ家系があります。我が家のラベンダーは「ラバンディン・グロッソ」という種類で、イングリッシュラベンダーの系統。香りがもっとも強い部類で、さらにいえばラベンダーの中でもっとも耐暑性耐寒性に優れているうちの一つ。反対に、レースラベンダーなどは寒さに弱く、冬が苦手です。

育てる前に、どんなラベンダーを育てたいかよく選んで、品種ごとの特徴を知っておくと良いですね。

ただ総じて、季節によって環境を選ぶこと、広めの栽培環境が必要なことから、正直あまり手軽とは言い難い。

 

✨Level5✨

●パセリ

イタリアンパセリ

●チャービル

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もうね。申し訳ないけどひとまとめにしちゃいます。誰だパセリを「簡単に育つ」って言ったやつは。出てこい。そしてコツを教えてくれ。

しばらくいろんなハーブを育ててわかったことは「セリ科の栽培難易度はおかしい」。確かにうまく育つこともあるのですが、つい数日前まで元気だったのに、突然しおれてそのまま枯れる、みたいなことが多すぎる。なんで……! なんでこうなっちゃったの……!?

確かに、彼らはよく育っても巨大にはならないので、ベランダ菜園でも育て始められるのにはまちがいないです。しかし、うまく行ったとて何故うまくいったのか全く特定できず、鉢の種類、水やり頻度、肥料の量、日光の当たり具合など、どれを試しても一貫した結果が得られていません。苗から育てる、タネから育てる、両方全敗中。そのうえ、彼らアブラムシがつくんですよね。キアゲハの幼虫もつくらしい。終わった。

唯一なんとなくわかっているのは、「環境の変化が嫌い」ということ。暑くなってきたから涼しいところに移動させようとか、日当たりが悪いから日の当たるところに移動させよう、というのが嫌いみたい。多少環境が悪くても、同じ場所で育て続けた方が長生きするみたい。が、それは翻れば、最初に置いた位置が悪ければ終わり……ということ。もうわからん。

セリ科の中でも、まだニンジンなんかは丈夫な部類なのですけどね……。セリ科が克服できなければ、植物上級者にはなれない。と、毎年彼氏にせっつかれています。何も言えません。

 

●サンショウ
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サンショウは簡単! という人は、多分地植えで育てている人です。サンショウは、半日陰に植えておけばほったらかしでもよく育つ、本来なら手のかからない木です。

しかし、鉢植えとなると話は別。ある程度まではうまくいくのですが、ある日突然何の前触れも理由もなく枯れる事件が結構多く、我が家も例外ではありませんでした。一年目の夏終わりにして、突然葉が枯れてしまいました。

調べたところ、どうやら「サンショウは鉢植えだとうまくいかない」というのはある程度定説のようです。どうやら先述のセリ科たちと同じで、しかし、一度枯れても待っているとまた新芽が芽吹いてくることがあるので、一度葉が落ちても諦めないでしばらく置いておくとよい、と思います。

ただ、この子もミカン科。アゲハチョウの幼虫がつきます。アゲハの幼虫がつくと、新芽がせっかく出てもバリバリやられます。元の木阿弥です。防虫対策はしっかりと……ネ……。

というわけで、サンショウは「ある程度育てばあとはいいや」というつもりで育てるか、最初から地植えにするつもりか、で育て始めないとなかなかうまくいかないようですね。

 

 

はあはあ!! やっと書き終わったぞ!! 総じて1〜2は気軽に始めてうまく育てやすい初心者さん向け、3は栽培場所が確保できる人向け、4は植物とお話しするのに慣れてる人向け、5は意味不明。という感じになりました。でも振り返ってみればただ植物ごとに💩ク言ってるだけじゃん!! 恥ずかしい!!!

しかしまあ、私の現在までの試行錯誤の集積、という意味でたまにこういう記事は更新していきたいですね。先秋から育て始めたハーブがたくさんあるので、それもまた情報追加していけたらいいな。

あと、目次機能ちゃんと使えるようにしよう……。せっかく参考にしようとしてくれた方が全部スクロールしないと内容わかんないの、不便すぎる。

 

今回はここまでにします。

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ハーブの育てやすさを5段階評価してみた Lv1〜2

 

こんにちは、音音です。

 

さて、雪が降ったりなんだりで庭仕事を後回しにしていたら、ブログのネタが尽きてしまいました。ション……

というわけで、ええい仕方がない!! 今年夏頃から考えていた切り札を出すことにします!!

ズバリ、「音音家で育てたハーブの育てやすさレビュー」!!!

これから春にかけて、園芸店に少しずつハーブが出回ってくると思います。そこで、ですよ。家に緑がほしいから、何か植物育てたいな〜とか。どうせ育てるなら有用な植物がいいな〜とか。でも手間はかけたくないな〜とか。ハーブ育ててみたいけど難しそうだな〜とか。スペースがな〜〜とか。今まで造花しか育てたことねえんだよな〜〜〜とかとかとか!

そういうこと思ってる方を沼に突き落とそうと、私は虎視眈々狙っているわけです。いいですよ〜〜植物は。メンタルにいい。メンタル弱い方や仕事がストレスフルな方ほど、ぜひ植物を一鉢やっていただきたい。もちろん、植物いじりが好きな方も、今春ぜひ新しいハーブをお迎えする時の参考にしていただけたら嬉しいです。

などと偉そうなことを言いつつ、いかんせん私は植物育て始めてたったの3年目。それまでお花のおの字もない女だったので、この記事は「植物知識ゼロからスタートしたニワカ野郎でもどうにかなったリスト」であり、「ヘタクソがゆえに上手く育てられなかったリスト」でもあります。シクシク……初心者目線なのが逆にいいんじゃないかな、なんてね……

 

というわけで、今回は我が家で一年以上育てた(音音が冬越しと夏越しを両方経験した)ハーブを対象に、育てやすさを以下の評価基準によって、5段階に振り分けます。

★ベランダや室内でも育てられる大きさか

★害虫がつきやすいか、つく場合は対策しやすいか

★市販の配合土で育てられるか(土の配合に工夫がいるか)

★特別な夏越し、冬越し対策がいるか

★不調がわかりやすいか、不調時に回復できるか

★その他、種類による特殊な配慮がいるか(水やり頻度の調節、定期的な剪定など)

ようは、庭のないおうちでどれくらい気軽に育て始められるか、を評価している感覚です。

評価基準の気候につきまして、地域は京都市、ド暖地です。夏は非常に暑くて湿度が高い。40℃近い気温が連続します。梅雨は1ヶ月以上晴れない、毎年台風で川が氾濫、秋も年によっては延々降ります。冬は年に1〜2回雪が降りますが、どんなに積もってもせいぜい20cm以下。最低気温が連続して1ヶ月以上0℃を切ることはない……かな?

近年は地球温暖化のせいもあってか、露骨に体感気温が上がってきていますね。日本の国土はどんどん暖地化しているようです。そういう意味でも、これからどんどん参考にしてもらえる記事になったらいいな……などと。夢想。

では、始めまーす。

 

✨Lv.1✨

●ブッシュバジル

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バジルはもとより暑さに強く、多少萎れてもなかなか枯れない、日光・水・肥料がありゃ市販の野菜の土でぐんぐん育つ手のかからない子。ですが、結構デカくなることと、害虫がつきやすいのがお気軽でないポイントなのです。

しかし!! ブッシュバジルはその両方をクリアしています。MAXまで大きくなっても5号鉢サイズまでで、室内に取り込むのも容易ですし、100均防虫ネットで害虫対策するのも簡単です。基本鑑賞用ですが、もちろん食べられます。パセリを散らすように、ちょっとした料理の彩りにもってこい。

南アジア原産なので、日当たりのいい場所さえ確保できれば、夏の間はよく育ちます。しかし寒さにすこぶる弱いので、暖地でも冬は越せません。そこで!! 秋に花を咲かせてくれますから、タネを取っておきます。冬はタネの姿で越して、来年また春先にタネを蒔けば毎年育てられるというわけ。逆に実質冬越しのことは考えなくていいという。超初心者向けにイチオシです。

 

●レモンバジル
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レモンバジルは、先に言ったバジルの特質「日当たり、水、肥料があれば非常に育てやすいが、デカくなるし虫がつきやすい」の、「虫がつきやすい」を強めのレモン香でクリアしたサラブレッドです。己のレモン香が虫除けになり、特段虫除け対策をしていなくても、他のバジルに比べて格段に虫がつきにくい体をしています(もちろん全くつかないわけではありませんが)。

ただ結構デカくなるので、大きめの鉢が要りますし、室内で育てるのは難しいかもしれません。しかし、虫が寄りつきにくいので外飼いでもそこそこ安心。夏は大好き、冬はブッシュバジル同様タネで冬越し。

モリモリ育てば、ハーブティー、サラダ、エスニック料理、ポプリ等々かなり幅広く使えます。こちらもおすすめ。

 

オレガノ

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こちらはLv.2に近い1。土は市販のハーブ用配合土で十分。バジルの一族が、脳死で毎日水やってりゃ大丈夫……という楽さなのに対して、こいつはカサカサになるまで水やり放置でOKという、手抜きくらいがちょうどいいタイプ。特に肥料もいりません。質素清貧。

強い直射日光はそこまで好きじゃないので、むしろ室内で日当たりのいいところ、くらいが好き。ただし。調子がよければ、40℃近い灼熱の炎天下だろうが、雪降る冬の戸外だろうが、平気で耐えます。寒さで葉が落ちても、春になればケロッと生えてきます。

ついでにつく虫も比較的少なく、我が家で観測した害虫はドウガネブイブイとヨトウムシのみ。といっても、やはり調子が良ければ彼らが食べるスピードよりも育つスピードのほうが速いので、大した心配はいりません。

というわけで非常に育てやすいのですが、「限りなくLv.2に近い」と言った理由は、育つスピードがえげつないので結構な頻度で収穫しないといけないこと。それと、しっかり根付けば強いが、調子を崩すと回復しないこと。ですから、買ってくる時にできるだけ元気なやつを選べば問題ないかと思います。

バカほど収穫できたオレガノの葉は、シチューなどの煮込み料理、香草焼き、ハンバーグなどの料理に使うもよし。乾かしてハーブティーにするもよし。飲むと胃や喉の調子がなんとなく悪い時にスッキリします。

 

 

✨Lv.2✨

トスカーナバジル

●パープルバジル

スイートバジル

ジェノベーゼバジル

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以上のバジル一族は、先ほど述べたバジル一族の特徴の通りです。「日当たり、水、肥料があれば非常に育てやすいが、デカくなるし虫がつきやすい」のうち、「デカくなる」を克服したのがブッシュバジル、「虫がつきやすい」を克服したのがレモンバジルでしたが、その他のは特に克服したポイントもないので、普通にデカく虫がつきやすい。大きめプランターで広めに育てなければならないので、害虫対策がちょっと大変かな。

強いて付け加えるならば、この中でもトスカーナバジルは葉が巨大なわりに背は低く、防虫対策もしやすいですが、巨大葉が土に擦ると傷みやすいのでこまめな収穫が必要かと思います。夏は得意、冬は越せないのでタネで、が基本。こぼれ種でどんどん増えますし、多少枯れたり萎れたりしても大丈夫なのが魅力。

一般的なバジルであるスイートバジル、香りが強くてイタリア料理向きのジェノベーゼバジル、サラダの彩りにいいパープルバジル、レタスの代わりに使えるほど葉がデカいトスカーナバジル。好みのバジル、よりどりみどり。

 

●シソ

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こちらも、上記バジル一族とほぼ同じ。ただしバジルたちと違うポイントがふたつ。バジルよりは少しコンパクトに育てられます。ただ、強い日光に当てすぎると葉が硬くなって食味が落ちます。ちょっと陰になるかな? くらいの場所で育てるのがポイントですが、虫がつきやすいのは同じ。日当たりもスペースもそんなにない、というおうちにおすすめの、Lv.1寄り2です。

 

●タンジー

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雑草並みの強さで有名なキク科の健康優良児、タンジーくん。萎れて枯れて葉っぱが残り一枚になっても、雨に当てときゃ無敵の回復力で回復します。

夏の暑さ、直射日光、雪にも冬の寒さにも負けず。そういうものに私はなりたい。こちらも日当たりと水があればぐんぐん育ちます。肥料もあまり欲しがりません。土も、市販の培養土で十分。野菜の土や、ハーブの土がいいと思います。

あれ? じゃあLv.1でいいのでは? と思うのですが、実はこいつ結構デカい。下はロゼット状に広がり、上は1mくらいまで伸びて花を咲かせます。最終的に、一株につき8号長鉢程度のサイズになるでしょうか。

それに加え、タンジーくんは虫除けハーブとして有名なわりに、全然虫を避けてくれません。大きい虫は寄りませんが、グンバイムシという細かいカメムシの仲間の大好物。これが小さくて、結構防除が大変なんですよね。汁を吸うだけで、特にこいつのせいで枯れるようなダメージを負うことはほぼありませんから、我が家ではもう放置してますが……見た目が汚くなるのが困りものです。ほとんどこいつのせいでLv.2になったと言っても過言ではない。

ちなみに、タンジーくんは食べられませんが、樟脳によく似た「竜脳」という成分が含まれていますので、昔の人は乾かして洋服の防虫に使っていたとか。虫除けハーブといっても、摘んで乾かさないと意味ないようです。

夏頃に咲く花を切って収穫し、干してドライフラワーにすると大変かわいいです。スワッグなどのインテリアにももってこいなので、ハンドメイド好きさんに特別オススメ。

 

ワイルドストロベリー

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いわゆる野いちご。元々雑草なだけあって、果物として出回っているイチゴよりかなり図太いです。

普通のイチゴはものすごく病気にかかりやすいのですが、こちらは病気の心配したことありません。何よりこの子のお手軽ポイントは、コンパクトなこと。虫がつかないこと。虫苦手な方にもオススメできます。

暑さ寒さには弱くない一方で、真夏の直射日光と真冬の木枯らしに耐えるタフさはありません。夏は半日陰、冬は風の当たらない暖かめのところへ少し移動してあげる必要があります。ただ鉢植えなら、大きくなっても一株6号鉢程度で飼えますから、移動するのは大変じゃありません。

もう一つ注意点は、土。水捌けが良くないと一瞬でダメになります。もし市販の土を使うのであれば、山野草の土やサンセベリアの土など、かなり水捌け重視のものを選ぶと良いでしょう。水捌け全振りの土で、水と肥料をたくさんやりながら育てると、かなり茂ってくれます。

難しさの体感としては、かなりLv3よりの2です。少し慣れたかな? と思った方にオススメ。

ちなみに、ワイルドストロベリーの実は、少し黒っぽいくらいまで熟さないと食べてはいけません。少しでも若いと、めっちゃ口内炎できます。そのかわり、葉っぱを干してストロベリーティーにするのが一般的なようですね。やったことないけど。

 

で、まだ2までしか書いてないのにもう5000字いきそうだよぉ! コミュ障にしかできない脅威の文字数。さすがに全部書いたら卒業論文になっちまうので、Lv.3以降は次の記事にしようと思います。

 

今回はここまでにします。

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