のんのんのおうち大自然

カメと植物と生きものたち

ハーブの育てやすさを5段階評価してみた!Lv3〜5

こんにちは、音音です。

 

さて、前回の続き続き。音音が夏越し冬越しを経験したハーブを対象に、育成難易度をレベル1〜5までランクづけしています。

前回記事はこちら↓

togimarufriends.hatenablog.com

前回はLv.1〜2をやったので、今回は3〜5までやっていきますよ。

 

✨Lv.3✨

ローズゼラニウム

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虫除けや猫避けで有名なローズゼラニウム。香りの強いセンテッドゼラニウムの一種です。

花はかわいく、香りはよい、そしてマジで虫が寄ってこない最強虫除けハーブ。市販の化粧品などで「ローズ」とか「ゼラニウム」とか書かれている香りのもとは、大抵がこの子です。

夏は炎天下でもOK。冬は、霜や寒風が当たらなければ大丈夫。大変丈夫なのは確かです。

ただ、この子がLv.3に振り分けられた最大の理由は、結構デカくなる上に、ものすごく茂ることです。大爆発します。気を抜くと茂りすぎて弱ります。栽培スペースが狭い方にはあまり向かないかもしれません。

ですから、真冬の12月を除く3の倍数月(3、6、9月)にがっつり剪定をしてあげないといけません。まあ、剪定という名の収穫作業なので、これがまさに醍醐味なのですが。

また、乾いた土が好きなので、市販の培養土では少し心許ないのもポイント。市販のハーブの土に赤玉土を3割混ぜ込む等の工夫をするとうまくいきます。そして、乾燥が好きだからといって、水やらなすぎでも萎れます。鉢の中の土が全体的にパラパラになったらたっぷり水をあげる、という感じなので、土と相談しながら水をやります。

…‥と言いましたが、実は大して繊細というわけでもない。音音は、冬場雨任せで一回も水やらない、夏場も2週間に一回しかやらない、みたいなズボラ管理してますが元気です。スペースと剪定頻度の問題でLv.3に格上げしましたが、かなりLv.2寄りですね。

ただ、多少管理に手がかかっても育てていただきたいくらい便利な植物です。ポプリによし、入浴剤がわりによし。器具があれば精油もとれます。窓辺に植えればアリも入ってこないのでは、というくらい植えてるだけで虫除けしてくれます。3ヶ月に1回の無限ローズゼラニウム定期便、いかがでしょうか。

 

●マジョラム
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実は、ワイルドマジョラム=オレガノらしい、と最近知りました。つまり、マジョラムはワイルドじゃないオレガノです。見た目もオレガノより控えめですね。

使い方はオレガノと同じように、煮込み料理や肉料理、ハーブティーでいただきます。ワイルドではないのでやはり、味もマジョラムの方がまろやかで、使い勝手が良いのであります。

そして名前の通り、オレガノよりもはるかに繊細。気温の変化に敏感で、30℃を超えてきたら室内に取り込み、15℃を切ってきたら取り込んでやらないとだんだん弱ってきます。軟弱ではないのですぐには枯れませんが、ここはオレガノと同じく一度体調を崩すとなかなかよっぽど復活しません。

つまり、調子が悪いままでも生き続けることができるという悲しい生き物なわけ。大きくならないのが幸いで、外でも飼えるオレガノと違って、この子は日当たりの良い場所で完全室内飼いにするのがいいのかもしれません。そう言われると集合住宅向きだとも言えます。元気に飼うにはまだまだ私の修行が足りないんですけど……

 

ヘンルーダ
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ミカン科から登場しました、最強虫除け植物ヘンルーダ。原産地の地中海では「ハーブ・オブ・グレイス(herb of grace)」と呼ばれるくらい丈夫で有能な植物です。

30℃台後半の炎天下でも平気な耐暑性があり、夏は外でほったらかし、水は2〜3日に1度ペースでOK。ミカン科らしく寒さが得意でないようですが、0℃前後の寒さまでなら葉っぱを落として耐えてくれます。

ただこの子を丈夫に育てるには、土づくりにコツがあります。土本体は赤玉土7:腐葉土3のシンプルな組み合わせでいいのですが、どうやらこの子、酸性の土が大嫌いらしいのです。

地中海原産のハーブでは、アルカリ性の土が好き、という特徴がよく見られます。しかし、その中でも特に酸性の土が好きではないらしい。多めに苦土石灰を混ぜ込んでやるとぐんぐん育ちます。

そしてもうひとつ、難しいポイント。この子は虫除けハーブとして有名ですが、先述のローズゼラニウムと比べてこいつはかなり虫除け成分が強めです。葉っぱを摘んで干しておくと、殺虫剤にもなるというシロモノ。

ですから単純に言えば、扱いに気をつけないと危険なことがあるわけです。傷んだ葉っぱを摘んだり剪定したりした後、切った枝や葉をその辺にポイと放ってはいけません。必ずゴミ袋などに包んで、乾いても葉っぱの粉や成分が飛び散らないようにしましょう。むしろその殺虫成分を使いたい時は、ポプリにでもしたら良いのかな?

でもなぜか、ミカン科だからアゲハの幼虫はむしゃむしゃ美味しくヘンルーダを食べるんですよね。蓼食う虫も好き好きってこのことか……。

 

✨Lv.4✨

●レモンマートル

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オーストラリアの乾燥地帯出身の木。レモンではないのに、葉っぱをこするとなぜかレモンの香りがします。

この高温多湿の島国で、乾燥地帯の木を育てるのは結構気を遣います。画像くらい大きくなった子であれば枯れることはないと思いますが、あまりメジャーな植物でもないのか、ネットで探しても育て方の情報が大してありません。

というわけで、特にこいつの気難しいポイントは、鉢の中がビチャビチャになるのを嫌うので水やり頻度の調整が難しいこと、花が咲くほど元気に育てるには日光がいるくせに葉焼けしやすいこと。

土は市販の観葉植物用配合土で十分。ただ、冬場も夏場も水やりは数週間に一度くらいで行います。これが結構観察のいる作業で、毎日木を見て、葉っぱが萎れてきたらお水が欲しいサイン……という。お百姓さんが「稲と話をする」って言うのと似たようなものを感じますねぇ……。

気温と湿度によっては1ヶ月水やらなくても平気な時期があれば、10日置いたら萎れる時もあります。本人が「欲しい」と言わない限りは水をやらない、欲しい時は鉢底からドバドバ出るまでたっぷりあげる。本人に聞くのが一番手っ取り早い。

日当たりに関しては、よければいいのかそんなに必要ないのか、これもまた微妙です。少なくとも、花を咲かせるには冬から春にかけての時期のやさしい日光がいる。花を咲かせなくてもいいのであればそんなに気を遣う必要ないのでしょうが、あんまり日が当たらないと徒長して、木がひん曲がります。

だからといって、夏場までガンガン直射日光が当たるところに置いておくと、新しい葉から茶色く葉焼けしてチリチリになります。ええいややこしい。冬と春は雨の当たらない、でも日光は当たる場所で、夏は明るい日陰やカーテン越しの日光で、位置を微調整しながら飼う必要があるという、植物とお話しできるようになった方向けのシロモノですね。

そこまで大きくならないこと、害虫がそんなにつかないことが救い。つくとしてもアブラムシですが、好んでつくと言うほどでもないので防除はそこまで難しくありません。見つけてから対策するのでも十分間に合うかと思います。葉っぱはハーブティーに使えるそうですが、音音はまだ飲んだことがありません。

 

ローズマリー

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一般的には非常に育てやすいとされるローズマリー。耐暑性も耐寒性もあり、夏も冬も外でほったらかしで大丈夫! なのがこの子のいいところです。

この子の難しいポイントは、不調とその原因がとにかくわかりにくいこと。あと、土に気を遣うこと。

先にヘンルーダのところで書きましたが、地中海出身の子は、酸性の土が好きでないらしい。さらに、ローズマリーヘンルーダ以上に水捌けのいい土が好きなので、ヘンルーダと同じ赤玉土腐葉土の配合に加え、パーライトや砂などを配合して水捌けをよくした上で、たっぷり目に苦土石灰を混ぜてやると調子よく育ちます。

ただ、季節によって葉先が黄色くなったり、下葉から枯れてポロポロ落ちてきたり、去年まで咲かなかった花が突然咲き始めたりします。挙動が読めません。

こと花に関しては、どうやら「普段は花を咲かせないが、今の居場所が狭くなったらタネを飛ばして別のところに生息地を拡大する」性質のようです。つまり単純に言えば、「根詰まりして狭くなったら花を咲かせる」というわけ。花が見たければ根詰まりするまでギチギチに育てなければならないが、ギチギチだと元気がなくなるので植え替えなければならない。ジレンマです。そして、根が強くないので植え替えは好きではありません。なんだてめえは……。

また、葉が黄色くなったり枯れてきたりする現象については、その場合によって原因特定が結構難しいのです。水が足りない場合もあり、肥料が足りないと枯れる場合もあるのですが、そもそも酸性の土が好きでない=肥沃すぎる土が好きではないということ。肥料は多すぎてもいけない。春の成長期には即効性の液肥を控え、ぼちぼち緩効性の肥料をやるか……。

かと思えば、調べてみたら半分くらいのケースで「夏や冬はそういうものなので気にしなくていいです」みたいな情報が出てきたり。なんなんだもう。料理には非常に使い勝手のいいハーブなので、たくさん育てたいのだけれども、やはり木は木。木は成長が遅く、不調も分かりづらいのが難しいところ。

とはいえ成長スピードが遅いおかげで、育てるスペースも少なくてすみ、匂いが強いので虫はほぼわきません。そう言う意味では手軽ですが、うまく育てるには植物とお話しできるようになる必要がありますね。

 

●ラベンダー
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上述のローズマリー同様、酸性の土と高温多湿が嫌いな地中海出身ちゃんがラベンダーです。日本で有名なラベンダー産地といえば北海道の富良野……という時点で、世界一くらい不快指数の高い日本の暖地の夏がいかに向いていないか、よく分かります。

土配合に関しては、ローズマリーのところで書いた通り。こいつはローズマリーに比べてさらに多湿に弱く、耐寒性は品種によってそこそこですが、とにかく夏が大嫌いです。

そのくせ、伸びる時はかなりワッサワサに伸びるので、梅雨の前にはハゲになるくらいまで切ってあげないといけません。プランターで育てる場合、株に対して結構広めのプランターを使ってあげないとすぐに枯れてしまいます。画像は多分過保護すぎですが、元気に育て続けるならば、このプランターなら2株が限界です。これ以上詰めると蒸れて枯れます。

それでもって、冬は寒さが得意でないので日当たりのいいところに、夏は暑いのが全然ダメなので涼しい日陰へ、と季節ごとに気を遣う必要があります。水やりは、外ならば基本雨任せ。土がパラパラになるまで放置して水をやるという、こちらも土と相談しながらの作業。

唯一、ローズマリーより扱いやすい点は、多少ダメになっても復活しやすいところです。蒸れて体の下半分が枯れても、慌てて剪定して適切な世話をすれば、また下から復活してきたりします。比較的試行錯誤が利きやすいのが嬉しい。

注意したいところですが、さすがアロマの王様と呼ばれるだけあって、ラベンダーにはいろんな品種があり、それぞれいろんな特徴があります。

花がかわいい種類、葉っぱがかわいい種類、香りが強い種類、香りがやさしい種類……などなど、同じ特徴ごとに「ストエカス系」「イングリッシュ系」などそれぞれ家系があります。我が家のラベンダーは「ラバンディン・グロッソ」という種類で、イングリッシュラベンダーの系統。香りがもっとも強い部類で、さらにいえばラベンダーの中でもっとも耐暑性耐寒性に優れているうちの一つ。反対に、レースラベンダーなどは寒さに弱く、冬が苦手です。

育てる前に、どんなラベンダーを育てたいかよく選んで、品種ごとの特徴を知っておくと良いですね。

ただ総じて、季節によって環境を選ぶこと、広めの栽培環境が必要なことから、正直あまり手軽とは言い難い。

 

✨Level5✨

●パセリ

イタリアンパセリ

●チャービル

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もうね。申し訳ないけどひとまとめにしちゃいます。誰だパセリを「簡単に育つ」って言ったやつは。出てこい。そしてコツを教えてくれ。

しばらくいろんなハーブを育ててわかったことは「セリ科の栽培難易度はおかしい」。確かにうまく育つこともあるのですが、つい数日前まで元気だったのに、突然しおれてそのまま枯れる、みたいなことが多すぎる。なんで……! なんでこうなっちゃったの……!?

確かに、彼らはよく育っても巨大にはならないので、ベランダ菜園でも育て始められるのにはまちがいないです。しかし、うまく行ったとて何故うまくいったのか全く特定できず、鉢の種類、水やり頻度、肥料の量、日光の当たり具合など、どれを試しても一貫した結果が得られていません。苗から育てる、タネから育てる、両方全敗中。そのうえ、彼らアブラムシがつくんですよね。キアゲハの幼虫もつくらしい。終わった。

唯一なんとなくわかっているのは、「環境の変化が嫌い」ということ。暑くなってきたから涼しいところに移動させようとか、日当たりが悪いから日の当たるところに移動させよう、というのが嫌いみたい。多少環境が悪くても、同じ場所で育て続けた方が長生きするみたい。が、それは翻れば、最初に置いた位置が悪ければ終わり……ということ。もうわからん。

セリ科の中でも、まだニンジンなんかは丈夫な部類なのですけどね……。セリ科が克服できなければ、植物上級者にはなれない。と、毎年彼氏にせっつかれています。何も言えません。

 

●サンショウ
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サンショウは簡単! という人は、多分地植えで育てている人です。サンショウは、半日陰に植えておけばほったらかしでもよく育つ、本来なら手のかからない木です。

しかし、鉢植えとなると話は別。ある程度まではうまくいくのですが、ある日突然何の前触れも理由もなく枯れる事件が結構多く、我が家も例外ではありませんでした。一年目の夏終わりにして、突然葉が枯れてしまいました。

調べたところ、どうやら「サンショウは鉢植えだとうまくいかない」というのはある程度定説のようです。どうやら先述のセリ科たちと同じで、しかし、一度枯れても待っているとまた新芽が芽吹いてくることがあるので、一度葉が落ちても諦めないでしばらく置いておくとよい、と思います。

ただ、この子もミカン科。アゲハチョウの幼虫がつきます。アゲハの幼虫がつくと、新芽がせっかく出てもバリバリやられます。元の木阿弥です。防虫対策はしっかりと……ネ……。

というわけで、サンショウは「ある程度育てばあとはいいや」というつもりで育てるか、最初から地植えにするつもりか、で育て始めないとなかなかうまくいかないようですね。

 

 

はあはあ!! やっと書き終わったぞ!! 総じて1〜2は気軽に始めてうまく育てやすい初心者さん向け、3は栽培場所が確保できる人向け、4は植物とお話しするのに慣れてる人向け、5は意味不明。という感じになりました。でも振り返ってみればただ植物ごとに💩ク言ってるだけじゃん!! 恥ずかしい!!!

しかしまあ、私の現在までの試行錯誤の集積、という意味でたまにこういう記事は更新していきたいですね。先秋から育て始めたハーブがたくさんあるので、それもまた情報追加していけたらいいな。

あと、目次機能ちゃんと使えるようにしよう……。せっかく参考にしようとしてくれた方が全部スクロールしないと内容わかんないの、不便すぎる。

 

今回はここまでにします。

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次回もぜひ、よろしくお願いします。

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