こんにちは、音音です。
さて、春も完全に終わったな……という感じの暑さになってまいりました。早々に、ハーブ達が機嫌よく爆発する時期が過ぎ去ってしまい、爆発した分を必死で収穫する作業も終盤に差し掛かってきたところです。
というわけで、今回は春に爆発したハーブ達の収穫報告。去年、オレガノの収穫をしてオレガノティーを飲んでみる記事を投稿し↓
togimarufriends.hatenablog.com
まるで「森に住んでいて薬草に詳しい女」という意味の古典的な「魔女」みたいだ、と言ってはしゃいでおりましたが。
今年も、飲めるタイプの薬草たちは収穫したら干して、お茶として飲む用にとっておこうと思います。修行をするぞ、修行を。
そんで、ちょっと調子が悪くなった時に、飲んでその効果のほどを確かめたい。自分で飲んで遊ぶだけだけど。
去年の春からまたえらい種類のハーブが増えていますので、かなり今年は取りごたえがありました。では、現時点での成果を発表しながら乾燥ハーブを作ります。
と言いながら、もうすでに完成したところから始めるの何でなん?
こちらはオレガノ。3月初旬に植え替えて、その時にデカくなりすぎた株を若返らせるべく、だいぶ小さく切って株分け、苗の大きさまで戻して植え付け直しました。
植え付けずに残った部分のうち、きれいなところを洗って干して1週間くらい。トレイに広げて100均の虫除けネットをかけて虫と埃除けにし、窓全開の部屋に放置しておくだけ。
パリッパリになりましたら、枝から葉っぱを外します。
これがひたすら地味作業なんだよな…………
これだけ取れました。器がどんぶりだから、これじゃオレガノ丼だね。まずそう。この時点では、抜いて放ったらかした雑草みたいな、到底食べられそうにない香りがします。
すりこぎとすり鉢で粉にします。がんばれ彼氏のゴリラパワー。
はい、粉になりました。不思議なことに、ここまで細かくすると、売ってるオレガノ粉末と同じ香りになるんですよね。これは、このまま瓶に保存して、お料理に振りかけたり、お茶パックに入れてオレガノティーにするのだ。胃がムカムカしてなんか気持ち悪い時、オレガノティーを飲むとかなりスッキリするんですよね。まずいんだけどね。
かわいいかわいい、今年もローズゼラニウムが満開です。
冬前に植えた↓
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コモンマロウが、どんどん伸びて花を咲かせました。すでに4月当時? ごろで、私の身長と同じくらいの高さがあります。
やあ、キミは……何グモ? クサグモ?
花が咲いたら、まだきれいなうちに花首からちぎり取って収穫します。この花を、干してお茶にしたのがいわゆる「マロウブルー」。粘膜保護に効果があり、喉を痛めているときにいいのだとか。
ローズマリーも元気だなあ。花はさすがに咲き終わってしまいましたが、青々と脇芽をたくさん出しています。
と、言っている間にお花いっぱいとれたよ。今回はこんなもんにしといてやろう。
実家の家族と彼氏で、岐阜県可児市の「ワールドローズガーデン」に行ったとき、珍しかったから買ってきたハーブ、ヒソップ。和名ヤナギハッカ。シソ目シソ科で、ミントやローズマリー、タイム、オレガノ等の仲間です。いやワールドローズガーデンなんだからバラを買えよな。でもかわいかったんだもん。
効能は消炎殺菌、風邪薬やうがい薬として使われてきたようです。例によって地中海原産のこの子は、ここいらのお店で売っているところを見かけないので、もしかしてレアで育てるのが難しいんじゃ……と思っていました。が! 水はけのいい土で、半日陰に置き、水切れしないように気をつけていると、どんどん伸びるではありませんか。
まあよく考えてみりゃ、ミントやオレガノの仲間がそんなヤワなわけないんだわな。でもこのまま雨の多い季節を迎えてはまずい。というわけで、剪定という名の収穫をします。
草ではなく、分類上は木のくせに、成長が速くて根詰まり気味なのか、下の方の葉が少し枯れてきています。きれいな葉が残る程度の高さで、なおかつ葉の根元に脇芽がたくさん出ているので、その上から切ってみます。そうすると、切った後から脇芽が伸びてきて、次もたくさん収穫できるのではなかろうか。ローズマリーやバジルと同じ収穫方法ですね。
うーん、まあ、そこそこスッキリしたかなあ……。初めて育てる種類なので、びびってあんまり切れなんだ。
花に葉っぱに、なんかメルヘンな収穫籠ですな……
こいつはゴツコーラ。和名ツボクサ。その辺に生えてる雑草でもあるこのハーブ、効能は集中力の増強や強壮。なんと気難しさに定評があるセリ目セリ科です。
去年の夏、一度雨に当たりすぎて病気になったので、雨の当たらない場所に移動したら、ますますしおれてしまいました。他の記事でも述べている、「セリ科は鉢を移動すると枯れる」という私の仮説はその事件が発端なのですが、やはりその時に置いた位置から動かさないように管理し続けた結果、直射日光ガンガンでクソ暑いところで大爆発しています。雑草としての本領を発揮してくれている。
で、ゴツコーラは大きくなると、こうやってランナーを伸ばします。さすがにあまり長いと邪魔ですし、ここを収穫しちゃいましょう。
うん、あんま見た目変わらんな。ロングがセミロングになった感じ。もうちょっと葉っぱむしってもよかったかもしれん。けど、やっぱり怖いのでこのくらいにしておく。
あとで仕分けるのめんどくさそうな感じになってきた……
さて、こちらは以前も登場した↓
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ハイブリッドフレンチタラゴン。前の記事で摘心したので、以前より枝が増えてボサボサに茂ってきました。暑いのに元気だなお前。シベリア方面出身じゃなかったんか。これが「ハイブリッド」の本領か。何とのハイブリッドやねん。
まあ、どのみち湿気を嫌う植物であることは間違いないので、もう一度切り戻しましょうかね。枝が出始めているところで適当に切ります。
うん、何してる写真だろうねこれ。半分くらいの高さになるまで切ったら、前のようにドレッシングではなく、乾燥させてお茶にでも使います。
こちらは、言わずと知れたペパーミント。他人の家への嫌がらせに使われるほどよく伸びるので、容赦なく切っていきます。ところで、何でうちのペパーミント、葉裏が紫色なの?
う、うーん……やっぱりあんま変わらないな。こっちは結構たくさん切ったんだが……
うむ、結構取れましたな。これだけ集まると、ひじょーーーーーーに薬臭い。見た目かわいいのに、匂いがかわいくない。
花は洗うと色が抜けたりしそうなので洗わずにおくとして、葉っぱはよく洗います。左から、フレンチタラゴン、ヒソップ、コモンマロウ、ゴツコーラ、ペパーミント。ハーブのお刺身盛り合わせや。オエェ
これだけ切ってもまだ切らねばならないものがある。こちらはレモンバームのプランターです。左右2株ありますが、よく見ると、左の株は茎がツルツルしていて、右の株はもんわりと毛が生えているの、お分かりいただけるだろうか。
以前に植え付け記事を投稿していましたが、実はこれ、毛の生えていない左の株は普通のレモンバーム、毛の生えた右は「オレンジバーム」というレモンバームの変種です。そんなに違うんやろか。
なんだこの謎の斑点は……まあいいや。こういうところは切ってなかったことにしちゃお。なかったことに♪ し♪ ちゃ♪ お♪
この枝、葉っぱの根元から新しい芽が出ていますね。ヒソップと同じで、この上から切ればこの芽が伸びて、枝が2本になる。
と、いう感じで切っていって、ここまでスカスカになりました。
なかなかの収穫量です。
さて、写真がなくてかなり残念ですが、ここまで取れたハーブたちを、全てトレーへ重ならないように並べて、2週間以上放置します。
その2週間の間に、コモンマロウが次から次へとれるとれる……。こちらは、がくの位置から葉っぱが生えてきている突然変異の花。
株がデカくなりすぎて、ある日大雨が降って、倒れてしまいました。
幸い、ビニールハウスのすぐ横に植わっていますので、適当なビニールひもでハウスの壁の柱にくくりつけて、立てておきました。
するとまたどんどん上に伸びていく。花の数が半端ない。毎日咲くどころか、毎時間咲く。毎回全部の花を摘んでるから、もっと咲かせなきゃ! と思って余計に多く咲かせるのでしょうか? 毎朝毎朝「ちょっとお花を摘んでまいりわすわ♡」つって、ほんまにお花を摘むやつがいるか。ウンコは毎朝出ないのに、花は摘まずにおいたら株が萎れて大変なことになった。もういらんねんけど……
お! 何を捕まえたの? 景気がいいねえ。
摘んだ花は、こうやって広げて干します。この時はラベンダーも一緒にとれてますね。
干し終わった花は、乾燥剤と一緒に瓶に詰めて常温保存します。
満開スギィ!! しんどい!!
巨大になったコモンマロウの葉の陰になって、完全に埋まっていたヒメヒオウギの花。ていうかね、明らかに雑草として勝手に生えてくるタイプではない感じの花ですけど、私そこにそんなもの植えてませんからね。私がそこに植えたのは、写真上から茂ってる竜のひげですよ。
竜のひげの下になり、さらにコモンマロウの陰になっても勝手に生えてくるんだから大概しぶとい。どうしてこう、なんでも勝手に生えるんだうちの庭は。
ペパーミントとゴツコーラがいい感じに乾きました。
100均で買ってきたガラス瓶に、乾燥剤を入れて。
葉っぱをちぎって詰めます。ペパーミント、乾燥させると匂い薄くなるな……
タラゴンとヒソップも乾いたので、葉っぱをちぎって瓶詰にします。こいつら、同じトレーで乾かすんじゃなかった。縦向きと横向きで並べる方向を変えて区別しようとしたのに、ズレてななめになったやつがヒソップかタラゴンかわからない。乾かした後の見た目が似すぎている。
あ、でも匂いは全然違う。ヒソップはいかにも草! って匂いですが、タラゴンはなんか……生の時はちょっと甘いような、えぐみのあるような、エスニックな香りがしていたところ、乾かすとそれが全部吹っ飛んで、レモンのようなさわやかな香りになった。銭湯によくある薬湯の香りだ。えーーーーー、おもしろ!
レモンバームとオレンジバームも乾きました。こっちは毛の有無で簡単に区別できるけれど、そんなに匂い違うの? どちらも大して香ってこないんですけど……
ちゃんと比べてみるか。こちらはオレンジバーム。これを、
よく揉んで嗅いでみます。
うわ! 違う!! 全然匂い違う!! 揉んだらわかる、レモンバームよりもはるかに甘い香りがする!! すごい。確かにこれは清美オレンジとか温州ミカンとかなんかそういう甘い柑橘の香りだ。それに比べ、やはりレモンバームはスッとした、ミントに近い香りがします。
どんどん瓶に詰めていったら、コレクションになっちゃった。魔女っていうか、なんだか江戸時代の薬師みたい。全部飲んで味と効能を試し、自由にブレンドできるようになって初めて一人前の魔女、もしくは薬師。しかし、効果のほどを確かめるには多少不調が出てからじゃないとな……ちょっと喉の調子が悪いとか、気分がスッキリしないとかさ。まだ道は長いということです。
いいよね~、魔女ってのは呪文を唱えてチチンプイプイで何でもやってのけるように見えるけれど、実はそのために普段から大量の地味作業をこなしている……って、そういうのにすごくロマンを感じるんだなあ。
なお、普通に体調が悪いときは市販の薬と医者のお世話になりますのでご安心(?)ください。薬をわざわざ買いに行くほどでもないような時に効果のほどを試してみようとしているだけで、特に反現代医療的な思想はありません。むしろ、料理用のハーブはともかくとして、薬買ったり医者にかかったりしたら、薬効を期待してハーブティーなんかを飲むのは控えるべきなんだよな。薬には「飲み合わせ」ってものがあるから。
今回はここまでにします。
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次回もぜひ、よろしくお願いします。