こんにちは、音音です。
さて以前、「七草粥を全部自分の育てた七草で食べたい!」という志のもと、春の七草を集めて育てるか! ついでに子供が見るから会社に展示するか! と、七草を集め始めたわけですが。
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今回、ついに七草が全て揃いました!!
いえーーーーーーい🎊🎊🎊🎊🎊
と、言いたいところなのですが!!!!
「うわ! 庭にホトケノザ生えてるやん!」と思って取ってきて、大事に育てていたコオニタビラコ。実はこれ全然コオニタビラコじゃなかったんですよ。オニタビラコという、非常によく似た植物でした。
春の七草にあるホトケノザ、正式名称コオニタビラコとは、キク目キク科までは同じです。その下のグループである属で分かれて、「ヤブタビラコ属」コオニタビラコと、「オニタビラコ属」オニタビラコになるわけです。
この辺りで見分けにくい植物として、オニタビラコ・コオニタビラコ・ヤブタビラコがあります。ヤブタビラコとコオニタビラコは同じ属ですが、茎の色や繊毛の有無で区別できます。
しかし、コオニタビラコとオニタビラコは、葉っぱの見た目がほぼ一緒。若干オニタビラコの方が葉っぱデカいかな? その程度なんです。
見分けようと思うと、花が咲くまで待たなければいけません。花が咲くと見分けるのは簡単で、花茎が立つのがオニタビラコ。地を這うように咲くのがコオニタビラコ。
ご覧ください、上の写真の子はビンビンに花茎が立っています。こいつはオニタビラコです。ニセモノです。彼氏が試しに食べてみたところ、アクが強くて非常に美味しくない、ということでした。
その辺に生えてる野草を見分けるのがいかに難しいか、よくわかりました。
で、こちらが本物のコオニタビラコです。諦めてメルカリで買いました。
植えつけていきますよ。ポットから抜いて、土をほぐしました。立派な根っこだね。
チドメグサの時に作った、赤玉土4:腐葉土2:荒木田土2:バーミキュライト2の土が余っていたので、それに植えました。もともと七草というのは、田んぼの隅に生えてるような雑草を集めたもの。田んぼの土が配合してある土はきっと喜ぶでしょう。
水をやります。田んぼの土が相当粘土質なので、全然水が捌けませんね。それがいいんだけど。2株あったので、一株は会社で、一株は家で育てます。
さて、ラスト。堂々の登場、セリ目セリ科セリ。
こいつは、タネが売っておらず、苗しか手に入らない状況だったので、タネから育てた他の植物がそれなりのサイズになるまで買わずにおいたものです。スズナもスズシロも大きくなり、ようやくこいつを買う時がやってきました。
して、私はセリ科を育てるのが大の苦手。うまくいく時もあるのですが、それこそ本当にたまたまで、ある日突然枯れてしまいます。毎回原因不明。この子はセリ科の中のセリ科、セリそのもの。ちゃんと育てられるのか?
この苗は、ビオトープ用の水生植物として、アクアリウム用品のジャンルで売っていたもの。どうやら、水ヒッタヒタの腰水管理で育てるものらしい。
ですので、素焼き鉢を用意しました。
う、うーん……小さい気がする……
配合はこうじゃ。赤玉土2:荒木田土2:腐葉土1。元肥のマグァンプ。触った土の質感は、本当に「その辺の田んぼの表土」といった感じです。
結局、素焼き鉢をやめて6号プラ鉢にしました。素焼き鉢、なんか小さかったし。私は、水をビシャビシャにして育てるなら、多孔質で通気性全振りの素焼き鉢がいいかと思っていたのですが、食虫植物好きの彼氏曰く「素焼きを腰水につけておくと、多孔質にバクテリアが棲みつきすぎて富栄養化し、おそろしく藻が生えて大変なことになる」とのこと。
たしかに……。思い出されるチドメグサの惨状。あれは、素焼きよりは目のつまっているテラコッタ鉢でしたが、それでも土が全てアオミドロに覆われて、植わっているチドメグサ本人は瀕死の状態に。↓
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彼氏「プラ鉢に植えて腰水管理してるハエトリソウがうまく行っているから、プラ鉢にした方がいい」とのこと。納得。水に浸けて管理するなら排水性のいい素焼き鉢、という私の見解は修正する必要がありそうです。
セリをポットから抜きました。めちゃめちゃ根っこ回ってるやん! ここからが緊張。どこまで根っこを崩していいんだろう?
パセリはじめ、セリ科は根っこをいじられるのが大嫌いなイメージ。だからといって、ビニールポットに回りきった根っこを、抜いてそのまま植え付けると、結局新しい土に根付いてくれません。
だから、ブチブチ千切らない程度に、表面を少しだけほぐして、根鉢の形じゃなくなった程度にします。
そっと植えつけます。
植わりました。これを会社に持って行って、洗面器の水で鉢半分くらいの位置まで浸して管理します。
ナズナとゴギョウ。ナズナは順調に大きくなっていますが、ゴギョウの方はなかなか芽が出なかったからか、まだ点のように小さい。でも、確実に本葉を出して育っています。
もう少ししたら、ナズナの方を間引いてあげないとね。
ハコベラ。うちの庭に自生していたやつを鉢に上げて、もう2年ほど経っています。もう何度も枯れてはタネから復活し、枯れては復活し、を繰り返しています。さすが雑草、多少暑さや寒さにやられた程度ではめげません。まるでフェニックス。
しかしいくらなんでも土の栄養がなくなってきたのか、色がすこぶる悪いので、一度持って帰って新しい土に替えてあげないとね。
ていうか、オニタビラコ同様こいつも庭に生えてたやつをハコベだと思って持ってきただけだから、本当にハコベなのか何とかして確かめたいんですが……
冒頭で植えたコオニタビラコ。小ぢんまりしていて元気です。
ハツカダイコン、立派になりました! この姿、子供達に大人気。多分もう食べられますが、これはこのままトウが立つまで放っておいて、花を咲かせてタネを取ろうと思います。
しかしアブラナ科なので、これから暖かくなるにつれて、おそろしく色んな虫に食われると思う。どうしよう……
こちらは、間引いたあと家で育てたハツカダイコンたち。思ったより順調なので、こちらは虫がつく前に収穫して食べようと思います。どうやって食べようかな。食べる話はまた別記事にします。
こちらはカブ、すずなです。随分間引いてこの数。ようやく右上の一株、根本が球になってきました。
葉っぱに隠れて見えませんが、他にも数株ふくらんできています。この時点でふくらんでこない株は、間引いて葉っぱだけで美味しくいただこうと思います。パスタによく合うんですよね。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。これで本当に、全草コンプリート!
問題は、この七草をすべて来年の1月食べられる状態にするよう維持すること。これを見た小学生の中には、「ここの七草のタネもらって来年これで七草がゆ食べる」と、私と同じことを言い出す子も。見どころあるネきみ~~……。
1年以下の寿命の植物が多いので、タネを取って芽吹かせて、花がついたらタネをとって……を繰り返すか。カブとダイコンはタネが取れたらそのまま保存して、秋にもう一度蒔く、でもいいかな。
セリは二年草なので、タネをつけるのは来年でしょうか。そもそもこのまま元気に育てること自体が難しいんだろうなあ……。セリ科の育て方は意味不明なのですが、どうやら生育場所や環境の変化が大嫌いだということは分かってきました。
なので、展示する数時間だけ屋根の下に入れ、そのほかの時間は、展示場所から数メートルの場所にある半日陰の定位置から動かさずに管理しています。これでとりあえず、植え替えダメージも、突然の最低気温-2℃の夜も乗り切って、調子よく持ちこたえています。
がんばるぞ、来年の七草のために。
今回はここまでにします。
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次回もぜひ、よろしくお願いいたします。