こんにちは、音音です。
さて、我が家の植物は100種を超えてまいりましたが、いくつか特別に扱いが難しい種類がありまして。一番はセリ科の植物たち。二番がこいつ↓
リトープスです。アフリカのサバンナに生える、ナデシコ目ハマミズナ科の多肉植物。別名メセン。同じ科の仲間に、マツバギクやアイスプラント、コノフィツムがいます。
しかしこの写真、本来の姿とはだいぶかけ離れています。本当は、地面スレスレのところにちょこんと、石ころのような姿で生えているものです。石に擬態している。が、これはかなり徒長して、ビロビロに伸びています。
リトープスは面白いことに、この先端の二つに割れている部分が葉っぱです。元気だと、一年に一度この葉っぱがケツの割れ目から二つに\パカっ/と割れて、中から新しい葉っぱが出てきます。つまり、脱皮したような格好になるわけです。
しかし、このリトープスは葉っぱの部分が徒長しているせいで、体の中で新しい葉ができているのに、今ある葉の割れ目までそれが伸びてこれません。母ちゃんの股まで辿り着けねえのです。歯並びの悪い方ならきっと経験あると思いますが、永久歯が生えてきてるのに乳歯が抜けなくて渋滞している、そんなイメージに近い。
このままでは枯れてしまいます。困りました。リトープスは5株目、この子は一年半ほど生きているので、ようやく上手く行ったところなのです。植え替えるのも↓
togimarufriends.hatenablog.com
かなり怖かったし、なんならこの時は2株あったはずなのに、1株枯れちゃって今の状態なので……なんとかできるだけ長生きさせたいんです。
どうするか。治療法はひとつ。
帝王切開です。今ある葉っぱをケツの割れ目のとこから切って、新しい葉を外に出します。というわけで、火で炙って消毒したハサミを用意しました。
この角度から見るとなおのことよく分かりますね。真ん中のところが膨らんでいます。ここに新しい葉っぱができているので、比喩でなく妊娠しているような格好です。それではオペを開始します……
ケツの割れ目に沿ってハサミを入れます。ど、、どこまで切ったらいいんだ?
新しい葉まで半分くらいの位置まで切り、あとは手で左右に引っ張って裂いちゃう。めっちゃ青臭いし汁いっぱい出てくる。不安。でもこんなに中身がギッチリ詰まってるということは、元気な証拠だね。元気のないリトープスは、しわしわに萎んでいって、消えてなくなるからね。
み、見えました! 赤ちゃんが!
つりんつりんで可愛いです! 元気な男の子……女の子……しらんけど……
もう一個の葉も剥きます。今更気づいたけど、これハサミじゃなくてカッターで切った方がきれいに切れたんじゃね?
やべ……引っ張ったらちぎれちゃった……
オペ終了。切ったりちぎれたりしたところからバイキン入ったりしなければいいが。このまま、しばらく水をやらずに放置します。切った古い葉が乾いてカサカサになったら、剥いて取ってあげようかな。それまでは経過観察です。
2週間後。多肉植物、強い。水を体の中に溜めておくのが上手すぎて、古い葉っぱがなかなか乾きません。
でも、真ん中の新しい葉っぱは元気です。あれから全く変わらずツルツルのまま。成功と言ってもいいのか?
2ヶ月後。
予後は順調です。古い葉がようやく少し乾いてシワシワになってきました。
萎びてきたところを剥いてみた。きれいな緑だね。多分うまくいったね。でも、萎びててもちぎると中からジュワッと汁が出てくるので、多肉ってすごい。そりゃ水やりがいらないわけだ。
今回はここまでにします。
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次回もぜひ、よろしくお願いします。