こんにちは、音音です。
さて、庭の冬準備シリーズはなんとか年内に終わったわけですが、結局今回もシリーズとして続いていないだけで冬越しの準備をしてるんだなあ。
これで音音家の植物と冬を越すのは三回目。今までに学んだ一番大事な冬越しの秘訣は、「耐寒性のある植物はむやみに甘やかさない」こと。寒くて可哀想だからといって、寒さに耐えられる植物をわざわざ家の中に入れて可愛がってはいけません。徒長したり、病気になったりします。自然の摂理に任せるのだ。
しかし一方で、霜に当たったり土が凍ったりするのはさすがにみんな嫌いです。だから、外で冬越しするための必需品はマルチング材、ようはお布団です。
広大な畑を持っている方はみんな、黒いビニールのマルチを張っているものだと思います。我が家は鉢植えがいっぱいなので、黒マルチは逆にメンドクサイ。我が家の愛用お布団は、
敷き藁です。こいつがまた便利で、ビニールのマルチみたいにわざわざ片付けなくても、春が来る頃には分解されて土に還ります。見た目もナチュラルで、美観を損ねません。
色が白っぽいので、夏に鉢内の温度が上がらないようにするマルチング材としても使えます。夏も冬も大活躍するわけです。
他方で敷き藁の欠点と言えば、ひとつ、細かい粉が出るので汚れること。まあこれはいいや。
ふたつ、湿気ってカビたり虫が湧いたりしやすいこと。こればっかりは、雨に当たらないようにするとか、外に放置しないとかしか対策が思いつきません。宿命です。今のところ、我が家では(良く使うからいちいち開けるのがめんどくさいというのが理由ですが)玄関に袋開けっ放しで放置してありますので、湿気も虫もセーフです。気が付いてないだけで虫は湧いてるかもしれんが。まあ、気にしたら負けですよ。
そしてみっつ。消耗品のうえに値段が高騰気味なこと。黒マルチはビニールなので、片付ければ繰り返し使えるかもしれませんが、土に還ってしまう敷き藁はそうもいきません。その上、風が強いとめっちゃ飛んでいきます。仕方なく補充します。思ったよりすぐ無くなります。
でもさ、敷き藁ってようは、自然界なら冬に地面に落ちて積もる落ち葉の代わりなわけでしょ? じゃあ、うちで冬前に剪定した植物の葉っぱ使っても良くね?
と思っていたら、私がよくチェックするyoutubeの園芸情報チャンネルおじさんが「庭に生えてくるエノコログサの穂を取って、茎と葉を敷き藁にする」とおっしゃっててですね。
それを知った頃にはもう、うちのエノコログサは全部抜いて捨てた後だったんですよね。残念。来年はそうするとして、今年は何か使えそうな植物が…………
あった!!!!!
ミョウガです。10月中旬、早生種なので6月ごろに収穫が終わってしまい、あとは葉っぱが茂っているだけ。夏の暑さで弱っていたのもあってか、少し気温が下がった途端に、ご覧の通り葉っぱが黄色くなり始めました。
どのみち、本格的に冷え込み出すと彼らは葉っぱを枯らします。葉が緑のうちは、光合成で根っこに養分を蓄えさせてやった方がいいのかな? それとも枯れかけの葉を維持するエネルギーを節約できるよう、切ってやったほうがいいのかな? といろいろ考えていたのですが……
切っちゃった☆〜(ゝ。∂)
土に埋まったミョウガの根っこは、今年全部ひっくり返して掘り起こし、土を入れ替えて来年に備えようと思います。
はい。切っちゃいました。結構なボリュームです。これをカラカラになるまで干して、敷き藁にしようと思います。
さて、どこで干そう。天日干しがいいのか、陰干しがいいのか。わからん。
家の裏の、軒下で雨が当たらないところにビニールを敷いて、陰干しすることにしました。
……いやまてよ、私が想像してる敷き藁って、茶色くてカサカサのやつだよね? このままだったら全然水分抜けなくね?
はい、半日で方向転換することになりました。やっぱり天日干しにします。計画性ナッシ〜!!
束全体をこれくらいに小分けにして、
根元を麻紐でくくります……と言っても、葉っぱの付け根に引っ掛けて、ストラップつける時のくくり方してるだけです。
一本の紐で、二つの束を並べてくくったら
束と束の間を、別の紐でぐるぐる巻いて縛り、
軒下に吊るしましょう。2階の窓から乗り出して作業してるので、万が一よその人が見たら自殺未遂かと思われそうです。実際、運動音痴Lv.99の音音がやったら自殺行為なのはマジなので、途中から彼氏がやってくれました。アリガトゴザイマス……
2週間後。
やーーーーーっっほーーーーーーー!!!!
きれいに乾きました。やっぱり天日干しして正解だったな。さて、このまま使っても長藁としてイイのかもしれませんが、根元の方が硬いのでまだちょっと使い勝手が悪いですね。
ここでふと思い出したのが小学生の時に参加させられた「昔の暮らし体験」。こんな感じの稲藁で縄をなう……ってやった記憶があるのですが、その時縄をなう前に、藁をを叩いてちょっと柔らかくしてからやったような記憶がある。朧げな記憶すぎて定かでない。
というわけで、ゴムハンマー持ってきて叩いて柔らかくします。
稲藁と違って、茎も葉もけっこう扁平でもともと柔らかいから、本当に根元をちょっと加工してやるくらいでよかった。
ハサミで適当な長さに切って、敷き藁の完成!!
まずはイチゴにあげましょう。いい感じ。
これは、葉が枯れた後のスカシユリ。棒立ちになっている茎は、
根元で切り戻します。
こいつにも、凍らないようにあげましょう。
さて、この後しばらく使ってみて、ミョウガ藁の使用感を様子見します。
1ヶ月後。
半分くらいここ最近の強風で吹っ飛んで、稲藁にすげ替わってます。その下に残ってるミョウガ藁はぺったんこです。市販の稲藁と違って、葉や茎が幅広で扁平なので、水やりをするとすぐにぺったんこになり、分解されて土に還るペースがだいぶ速いように感じますね。
稲藁の方がフカフカで、あまり水を吸う感じがないあたり、ミョウガ藁の方は根っこの蒸れが心配です。細かいクズが出ないあたりは、ミョウガ藁の勝ち。軽くてすぐ飛んでいくのは、稲藁もミョウガ藁も同じ。まあつまり一長一短ってとこでしょうか。フカフカしててあったかそうなのは、圧倒的に稲藁ですけどね。実際土の温度がどれくらいになっているのかは謎です。
しかし、けっこうな量ができるので、これで植物たちが春まで無事防寒できて、ミョウガ本人も元気なら、来年もやってみようかな。
今回はここまでにします。
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次回もぜひ、よろしくお願いします。