こんにちは、音音です。
さて、今回は大事件であります。表題の通り、我が家に新しいカメちゃんがやって来ました。先住カメ、トウブドロガメのざぶまると同じ、2匹目のトウブドロガメでございます。
写真はTwitterでも上げまくっているので、こちらでは経緯からいこうと思います。
遡ること一年半。
初めてお迎えしたカメはクサガメでした。かめまるという名前をつけて、不慣れながら生き物に詳しい彼氏と一緒に可愛がった……つもりだったのですが。お迎え時からとても弱っていて、一週間で死んでしまいました。「元気な子じゃなくていい」というのは、難しかったです。
ペット火葬でお墓に入れてもらい、初めてお墓参りに行った日から、生まれ変わりを探すつもりで毎週ペットショップやペットコーナーを回りました。最初にお迎えした時と同じような状況で見つかるんじゃないかな、と思いつつ……。
しかし当然ながら、かめまるの命日より後に生まれた超ベイビーはなかなか入荷してません。誕生日が命日より後の子で最初に見つかったのが、市内のペットショップに入荷したばかりのトウブドロガメでした。水槽の中で泳ぐ数匹のベイビータートルたち。試しに、
「まるちゃん?」
と呼びかけてみたら、なんとそのうちの一匹が、こっちを見て
ばっちーーーーーん☆(ゝ。∂)
とウインクするではありませんか!
うわーーーーー!!! 本当に生まれ変わりか分からないが、間違いなくこの子はご縁だろう。お値段約14,000円也。たっか!!!!!
ぱっと見、あんまりクサガメやアカミミの赤ちゃんと見た目変わらないのに14,000円。トウブドロガメなんて聞いたことない。ちなみに、かめまるの命日より後だった誕生日も、のちにウソだったことが発覚。
しかし、ご縁があったのだから仕方ない。彼氏と「高いねー」「何でだろうねー」と言いながら、即決でお迎えしました。
それが我が家のデブがめ、ざぶまるです。「ざぶとん」と「かめまる」から取って「ざぶまる」。
以前、会社にいるアカミミガメを見た先輩社員さんが「このカメ、案外小さいんですね。ボクもっと座布団みたいにデカくなるのかと思ってました」と言っていた。うちの子も座布団みたいに立派になってほしい。それで「ざぶまる」なのです。ま、トウブドロガメが座布団サイズになることは無いんだけどね。甲長最大12cmくらいらしいからね。コースターにすら足りないね。
そして、その時から、まるちゃんをお迎えしたショップにはよく通うようになりました。
しかし、今度は別の気掛かりが。
まるちゃんと同じ水槽に入っていた子たち、全っっ然売れない。売れなすぎて、どんどん値下げされる。1万を切った頃から、1匹2匹売れたけど、売り切れない。途中で同じ水槽に、ミシシッピニオイガメが入った。ミシニちゃんは人気で、みんなすぐ売れたのに、トウブドロガメはどうしても売れない。
当然かもしれません。地味な見た目なのに、値段が高すぎる。爬虫類マニアの方は欲しがりそうだけど、こんなワンちゃんネコちゃん見に来た家族連ればかりのところで、売れるはずがないのである。
とうとう最後の1匹だけ売れ残ってしまいました。4000円台まで値下げされ、あまりに売れないので水槽の下に「素敵なタートルライフをトウブドロガメとともに!」と書いたどうしようもない貼り紙をされる始末。宣伝文句のつもりなのか……?
誰か買わないのかな。我が家の生き物キャパもそろそろ限界なんだ。でも、ずっと売れないのはあんまりだから、今年のゴールデンウィークまで売れなかったらお迎えしようかな。
と、言っていた矢先……ふといつものようにペットショップに行ったら、水槽の中でドロガメちゃんが自分の足に噛みついているのを見てしまいました。自咬? ってやつ? 鳥がストレスでよくするってのは知ってるけど、カメもするのか? それとも痒いだけかな?
調べてみたら、どうやらストレスや寂しさで自咬することがあるらしい。え……えっ……?
ゴールデンウィークまでとか言ってる場合じゃなくなりました。決めるなら決めないといけません。わかった、じゃあ次にこのペットショップに用ができて来た時、売れてなかったらお迎えしよう。
可哀想だからといって、すぐ手を出してはいけない。というのは、大学生の頃入っていた地域猫サークルで教わりました。もう少し考えさせてくれ。ここのペットショップは、わりと生体の扱いも丁寧なはず。ほか2匹は売れたんだもの、まだ他に優しい家族が……
と、思いながら1ヶ月が経ちました。
この間ずっとドロガメちゃんのことを考えていて、買ってもないのに名前までつけてました。
まるちゃんの水換え用ホースが壊れて、ウーパールーパーの水槽も新調が必要になり、ドジョウの新しい餌も探しに行きたい。ここしばらく忙しかったけど、どうしてもいつものペットショップに行かざるを得ません。
腹を括って行ってみると……
いた。まだ売れてなかった。
約束だもんね。お迎えしますよ。水槽を覗くとこっちをチラッと見ては、ふーん……という感じでシェルターの中に引っ込んでしまう売れ残りちゃん。店員さん呼んで、「トウブドロガメを……」と言うと、「お迎えですか?」と確認。「はい、お迎えで」って言った瞬間、
こんな顔! さ、さっきまで拗ねてたくせに!! こんな顔!? 首を伸ばしてこっちを見ています。そんな頻繁に来店してたわけじゃないけど、この子のこんな行動見たことない。
ああ、こんな顔するならもっと早くお迎えしてあげればよかった。
家族になった帰り道、お名前が決定しました。以前ショップで見た時は、うちのまるちゃんよりずっと色が白かったので、お名前候補は↓
彼氏……体が白っぽいので「もち」と、「残り物には福がある」ということで、二つ合わせて「大福」。
私……体が白っぽいので「米」と、会社の先輩ガメ「カメきち」から取って「コメきち」。
二人の意見を擦り合わせた結果、「大吉」という名前にしよう……ということになりました。「福」のラッキーボーイ的要素を残しつつ、カメきち先輩から取った部分も残しつつ。まるちゃんと2匹合わせて、博多ざぶまる大吉。「どうも博多ざぶまる大吉です、よろしくお願いします!」………
しかし、です。いざお迎えしに行ってみたら……「え、なんか黒くない?」。以前見に来た時から時間が経ち、甲羅の色が変化していたらしい。白っぽかったドロガメちゃんは、なぜか黒いまだらの甲羅になっていた。
ついでに、「お迎えします」と言った直後、水槽から店員さんの手に持たれて出て来た時、ブチギレて店員さんの手を必死に噛もうとしていた。「こいつちょっと性質が荒いですね。こう持てば噛まれませんから……」などと言う店員さんの横で、「イヤァ〜〜〜怒りん坊ちゃんだ〜〜💕💕カワイイ〜〜〜💕」と大騒ぎする音音。いっそ噛まれたい派。まるちゃんは温厚でほとんど噛まないから、対比でブチギレているのもまたかわいい。
さて、上記のことからお名前は↓
店員さんにブチギレた怒りん坊、白っぽかったからお米系の名前にしようとしてたのになんか黒くなった、ということで「おこげ」になりました。米が焦げたの。あと、激おこの「おこ」。
さて、ついに家へやって来たおこげちゃん。ちっちゃい!!
まずは礼儀として、先住亀のまるちゃんに、水槽越しのごあいさつしましょうね。会社のカメきちを長期休みで引き取って来た時は、怒って不貞腐れて大変だったまるちゃん。ご主人が出かけたと思ったら、知らないカメを連れて帰って来たなんてきっと怒るぞ。なんて説明しよう。浮気がバレたパパの気持ちだぜ……。
まるちゃん、新しいお友達だよ。ファミリーだよ。
見てる……
めっっっちゃ見てる。こわい。ていうか、ペットショップでは元々同じ水槽にいたんだから、君はこの子と会ったことあるぞ。
(求愛……)
(大あくび)
どうやら許してくれたらしい。というより、どうでもよさそう……。上手くいくなら少しずつ直接会わせてみようかな。
では、こげちゃんの新しいお家を作らないといけません。その前に、こげちゃんヘルスチェック。裏返してみると、お尻の甲羅に切れ込みがありません。多分女の子です。
トウブドロガメには亜種が3つあり、ミシシッピドロガメ、ペンシルバニアドロガメ、フロリダドロガメに分けられます。フロリダドロガメは最近種として独立し、現在亜種は2つになりました。まるちゃんはわかりやすく「ミシシッピドロガメ」ですが、どうもこいつは「ペンシルバニアドロガメ」っぽいな。
不思議なことが一つ。ショップの店員さんが持った時はあんなにブチギレていたこげちゃん、我々がこんなに持っても触っても全然怒りません。
よく甲羅を触ってみると、お尻の辺りが柔らかい。どうやら栄養足りてなくて、甲羅が発達不全のよう。店員さんはお尻の方を持っていたから、きっと痛いところを持たれてイヤだったのでしょう……。
これはまた後日の写真。ペットショップで同じ水槽に、同じ便で入って来ている同じ種類のカメ。だから、ほぼ同い年……つまりこげちゃんも約2歳のはず。
それなのに、この大きさの違い。まるちゃんがいくらデカイカメとはいえ、これはちょっと……。ちゃんと食べさせてもらってたのか?
思えば、まるちゃんを買った時に比べて、お迎え用のプラカップに入れる入れ方も雑だったし、レジでも置き方乱暴だったし。甲羅も柔らかいし……
まるちゃんの時はそんなに雑じゃなかったから、担当の人が変わったのだろうか。売れ残りだから雑に扱われてんだろか。
まあ、仕方ないね。爬虫類専門店とかならともかく、大型の総合ペットショップだもの。丁寧って言っても、限界があるよね。人事異動もあり、担当の人がよくなければそれまでだ。向こうには向こうの事情があるのだろう。
しかし、けっこう生体の扱いが丁寧だと思って安心していたところなだけに、こうなると心配だ。こげちゃんの上の棚で、長いこと売れ残っていたキタアカハラガメとか。隣でやはり長いこといるロシアリクガメとか。その裏手にずっといるクレステッドゲッコーとか……お迎えしようと思ったら、いよいよ引っ越さなきゃな。
ま、もう幸せになる予定のこげちゃんには過ぎたことなので、次回はこげちゃんのおうちセッティングと様子の経過を報告します!!
では、今回はここまでにします。
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次回もよろしくお願いします。